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white memories
手に持ったものは、
白い白い、とても小さな箱だった。
『聴こえますか? 未来の私、
覚えていますか? 最初の言葉、
見えていますか? 最後の夢物語、
何もないけれど、
何でもないけれど、
失っていませんか? 過去の私』
復唱、
朝の眩しい光で、
空へ空へ、風となって溶けてゆく。
『聴こえますよ。 今迄の私、
覚えていますよ。 初心の唄声、
見えていますよ。 昨日の思い出、
何かあるけれど、
何かであるけれど、
失っていませんよ。 未来の私』
──、
白い箱には、
遠い遠い、過去達が詰まっていた。




