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『孤独』/『残余』

作者: 四季 ワタリ

『孤独』


私が一人だった時


私は孤独ではなかった


私が貴方と出会った時


私は孤独ではなかった


私が貴方と一緒にいた時


私は孤独ではなかった


私が貴方と喧嘩をした時


私は孤独ではなかった


私の前から貴方が消えた時


私は孤独ではなかった


私が一人に戻った時


私は孤独だった



『残余』



誰もが始まりは自分だけだった


何もなくただ自分だけ


そしていつのまにか増えてきた


体力や能力や知恵や富や名声


でもそれも維持することは難しい


そしていつのまにか減っていく


だんだん失っていく自分


終焉の日が訪れた時


最後に残せているのははたして自分だろうか?




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