22. 薔薇が赤に染まる時
今まで読んだ方が楽でしょうか?
何か他の方法がないから もっと読みやすく
作ってあげたいですね
良い時間になりますように
読んでくれる人があなた一人でもいるなら、それで私は幸せです。
22. 薔薇が赤に染まる時
リカの顔が赤くなり、声が震えた。
僕は小さく笑った。
「ククッ…」
近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇と言ったか。
自分の苦い人生ばかり覗き込んで、
他人の初々しさを見物するのはいつだって楽しい。
「座ってもいいかな?」
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- 山下リオ先輩。
政治学科の大学院生、
今年卒業予定。
三十歳。
二年前のプロジェクトでメンター・メンティとして知り合い、
今はたまに食事を共にしながら
僕が難しいことを相談する間柄だ。
初対面の印象は今も鮮明だ。
整えられた髪、
皺ひとつないシャツの袖、
抑えめな色調の高級時計と靴。
彼が身につける服は誇示ではなく、
自然に滲み出る「マナー」。
細身ながら、
180cmを優に超えそうな長身。
過ぎない笑みと端正な口調。
誰が見ても「いい男」だ。
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そんな彼の隣にリカ。
彼が椅子に腰かける前に――
リカは今まで見せたことのない顔をしていた。
まさに恋に落ちた少女そのもの。
僕が手を下げて早く座るように促すと、
リカはすぐに横へ動き、
光の速さで椅子を差し出した。
「ありがとう、リカさん」
その返事に、かえって感謝するようにうなずくリカ。
瞳は甘く溶け、
指先は行き場を失っていた。
リカがこれほどまでに柔らかく見えたのは、
初めてだった。
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それを見ていたサヤメ。
その様子を目にしたサヤメ――
どこまで大きくなるかわからない瞳は、
まるで見てはいけないものを見たように、
奇妙な生き物を観察するかのようにリカを凝視していた。
やがて、
サヤメが持っていた箸すら空中で止まった。
食べるのをやめた?
僕はその方に驚いた。
サヤメが食べるのをやめただと?
……本当に?
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空気を変えるように、リオが先に口を開いた。
「やっぱりおじさんは人気ないのかな、はは。」
「おじさんじゃないです! それにリ…山下先輩もかっこいいです!」
「そ、そう? ありがとう、リカさん。」
……失敗だった。
頑張れ、リオ先輩!!
食事を終えたリオ先輩は、論文で忙しそうに惜しげもなく先に立ち去った。
さっき見たらクマがあった気がする。
僕は彼の後ろ姿に、赤く染まった耳の先を見た。
たぶん気づいたのは僕だけだったろう。
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リオが去り、
ほとんど食べられなかったリカは力なく椅子にもたれかかっていた。
反対に、すっかり満腹になったサヤメは満足そうな顔だった。
「じゃあ、話を聞かせてもらおうか、ふふ」
そうつぶやき、僕は二人を近くのカフェに連れて行った。
やはり……女にはデザート用の胃袋が別にあるらしい。
ケーキ四つ、飲み物三つ。
リカは口より目がもっと忙しかったし、
さやめはもう二度目のフォーク中だった。
「実は……」
リカが小さく、しかし感情を込めて打ち明けるように話し始めた。
★ After
ここまで読んでくださったすべての方々、ありがとうございました。
あなたの大切な一言をいつも期待しています
貴重な足取りで来てくださったこと自体だけでも感謝します。
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