17. チキン野郎に女神は微笑まない
今まで読んだ方が楽でしょうか?
何か他の方法がないから もっと読みやすく
作ってあげたいですね
良い時間になりますように
17. チキン野郎に女神は微笑まない
# 翌朝 ― T大学工学部機械科講堂
天井が高く広い講堂。
列をなす座席の間に
新入生たちが一人また一人と席を埋めて座っていた。
緊張と期待が入り混じった空気が、
まだ見慣れないこの空間の上に漂っていた。
その講堂の外――
出入口の前、少し開いたドアの隙間から
学生たちを見つめ、僕はしばらく立ち止まった。
寝ぐせの髪。
それなりにきれいだと選んだ黒いシャツ。
しわの入ったスラックス一式。
誰が見ても憂鬱そうに見える人。
『は…嫌だ。』
独り言をつぶやき、
長いため息を吐いたあと、ドアノブをそっと握った。
ドアを開けて入ると――
瞬間、数十の視線が僕に向かって敵を見るように刺さった。
あっという間に広がるささやき声。
「はっ、あの黒いのは…」
「あの先輩が、なんと一年生の時に…」
心臓が激しく揺れた。
息が詰まった。
逃げ出したかった。
しかし――
沙芽が僕にくれた大きな勇気。
それを逃さないように
僕は指先に心を握るようにして、しっかりと掴んだ。
挨拶をしようとしたその瞬間――
「新入生の皆さん、かんげ――」
ドン!
全員の注目を集めるかのように
講堂の後ろのドアが勢いよく開いた。
「遅れてすみません。」
柔らかいが強い声
しかし聞き慣れた声
そこには美しい女性がいた。
そうだ
あなたが知っている彼女
沙芽た。
彼女は美しい脚を包むかのように整ったHラインスカートに
肩が出る真っ白なノースリーブブラウスを着て、
その上にジャケットを肩に掛けながら、
しっかりとした気品と女性らしさを同時に漂わせていた。
カツカツ。
彼女のヒールの音が講堂全体に響き渡った。
彼女が講堂を歩いて降りる瞬間
重い静寂が講堂を包み、
全員の視線が美しさに固定されたかのように彼女に集中した。
誰も僕の近くに座らなかった前列の真ん中。
彼女は静かに座り、皆が聞こえるように言った。
「こんにちは、先輩。」
「…あ、そ…そうだね。」
僕は動揺して反射的にタメ口を出してしまった。
現実かと思った。
頭を押さえ、
天井を見て
黒板を見て
再び彼女に顔を向けた。
『なぜ…そこにいる?』
その考えが頭の中を巡った。
彼女は僕の考えを打ち砕くかのように
現実であるかのように
私に向かって長く優雅な指を一本ずつ振った。
その目にはいたずらと優しさが混ざり、
「こんちは」とでも言うように小さく挨拶した。
その座っている姿は息が止まるほど美しく、
その姿だけで講堂全体の空気が変わったように思えた。
まだ冷めていない体温の記憶のせいだろうか。
彼女との時間が再び思い出され、
私の顔は赤く熱くなった。
私の表情を読み取った彼女も
同じ考えで恥ずかしそうに
堂々としていた顔からうなだれ
少し赤くなった耳が共感を呼んだ。
再び正気を取り戻し、目の前に集中した。
実際は私ではなく、学科代表がすべきことだが、
学生会長が指示して、私は強制的にやらされていた。
そんな事実を知らない新入生たちを見ながら、
学生名簿を手に取り、一人ずつ名前を呼んだ。
沙芽の名字が目に入った。
佐藤 沙芽。
え、佐藤…佐藤!?
よくある名前だけど、
何か見逃したような感じだった···
しかし今は目の前に新入生がいるので、
そちらに集中することにした。
学校生活について簡単に説明した。
沙芽はまるでアイドルの放送を見るかのように、
不思議そうで嬉しそうに
両腕であごを支え、首をのぞかせていた。
こうして新入生案内が終わるかと思ったが、
前のドアがもう一度勢いよく開いた。
その音の原因は、僕の顔を歪めるのに十分だった。
ここまで読んでくれている奇特な方、本当にありがとうございます。
あなたの大切な一言をいつも期待しています
貴重な足取りで来てくださったこと自体だけでも感謝します。
作家に言いたい人
▼▼▼▼▼▼▼▼
https://x.com/KingPG_novel




