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第1話「登場」

20XX年4月12日9時00分。緋野鳥探偵社。


「おはようございます!本日もよろしくお願いします!」

「あぁ、山原・・・おはよう、今日も元気だな」

「ありがとうございます!元気だけは取り柄です!」


僕の名前は、山原水鶏やまはらくいな。横浜市内にある緋野鳥探偵社に入社した19歳の男子です。

ここ、『緋野鳥探偵社ひのとりたんていしゃ』は、8人の探偵が在籍する小規模の探偵社です。僕は探偵にはなれなかったけど・・・。


「そういえば、西元さん。あの事件のレポートって書き終わりました??」

「あぁ、そういえばやってないなぁ。」

「え~、明日の21時までですからね。」

「あぁ、わかった~~。」


この人は、西元光明にしもとみつあきさん。うちの探偵社の探偵さんです。

仕事はとてもできるけど、家には帰らないとかいろいろと問題がある。


「あぁ、そういえば、、、あの新人の子は来ないのか???」

「あぁ、阿賀君ですか?」

「あぁ、あの生意気そうなやつ」

「あの子はいい子ですよ。今日も先ほど遅刻するって連絡がありました。」

「遅刻のどこがいい子Pointなんだよ?」

「ちゃんと連絡してくれるところ?だって、うちの会社には珍しいですよね??」

「あぁ、まぁ、、、たしかに」


しばらくすると話に上がっていた新入社員の阿賀騏鬼あがきき君が来た。

体調を崩したらしく遅れたとのこと。

彼は、とてもいい子である。





20XX年4月12日9時13分。緋野鳥探偵社。


「Excuse me. Does Hitotori Detective Agency work here?」


突然金髪の英語を使う男性が探偵社を訪ねてきた。


「Yeah, that's right? ”」

「I'm glad. This is a request for work.」


30分後・・・


「OK, then I'll start searching tomorrow.」

「Thank you and I look forward to working with you.」


「で?どんな話だったんだ?」

「えっとぉ、、、簡単に言えば人探しですね。」

「人探しですか?うちはそんなのやってないですよね?」

「馬鹿か。阿賀。人探しをできない探偵は、授業のできない教師、病名知らない医者くらい。のことだぞ。」

「すいません・・・」

「まぁ、うちの探偵たちは、インパクトが強いからね・・・」

「・・・」


先ほどの男性曰く、2日前から自分の兄が行方不明になってしまったそうである。

あと二日で母国に帰らないといけないらしいが連絡もつながらないらしい。

警察には伝えないでほしいとのことだったため少し訳ありなのだろう。


「じゃあ、だれに頼もうかな??」

「阿賀でいいんじゃないか?」

「え、僕がですか?いや、僕は昨日のレポートがあるんだから無理ですよ」

「あぁ、確かに・・・どうしようかな・・・」


だれがやるか悩んでるときに新たに来客がきたのである。



20XX年4月12日9時58分。緋野鳥探偵社。


「Excusez-moi, il y a quelque chose que j'ai besoin que vous fassiez rapidement.」

「Ce qui s'est passé? Eh bien, s'il vous plaît, appelez-moi.」

「Peut-être que mon rêve est...」


30分後・・・


「J'ai compris. Nous ferons également de notre mieux pour recueillir des informations.」

「je vous demande gentiment」


彼はフランス人だった。

パートナーが不倫しているのかもしれないから調査してほしいとのことだった。


「どうしようかな。どんなふうに分けたらいいだろうか。」

「そうだな。。。」

「山原さんが調査するってのはどうですか?」

「いや、山原は調査しなくていい。」

「どうしてですか?山原さんだって探偵社の一員ですよ?」

「それはそうだけど調査とかは無理なんだよ。僕、尾行が下手だから。」

「・・・」


そんな悩んでると、二人の探偵が帰ってきた。


「くいな~~~。俺とりおのどっちが優秀か考えてくれ。」

「そうだそうだ。くいなさん、お願いできます??」

「ええええ。またですか?」


この二人は、神崎玲央かんざきれおさんと神崎理央かんざきりおさんです。

実の兄妹さんで、どちらも片方には負けたくないということで勝負してる。


二人は、今のところ調査解決数は玲央さん、調査解決率は理央さんの形だった。

そのことを伝えると、今旅立った。とてもすごい勢いで・・・。


「まったくあの二人は一生だな。」

「あはは、そうですね。でもなんかあの二人はうらやましいですね。」


自分は親元離れて過ごしてるし、兄弟は誰もいない。

あぁいう、家族ノカタチは見たことがないからうらやましいと思ってはいる。


「そういえば、加賀君。明日の調査なんだけどさ、、、準備たぶん終わってないよね?」

「はい、すいません。これから準備しようかなって思ったところです。」

「あぁ、よかったよ。何か手伝えそうなのあったらぜひ言ってね。」

「はい、まぁ大丈夫だと思います。」

「さすがだよね。自分はそんなできないからすごいね・・・。」


このセリフは全くの本音である。


「考えすぎだぞ、山原。お前は俺らのできないところを全部やってくれてる。このキャパの問題やマルチリンガルのところを見たらすごいことですよ。」

「それを伝えるのはもうちょい僕が頑張ってからにしてください。」

「あはは、まぁいいでしょう。」


改めて名乗っておくと、僕の名前は、山原水鶏やまはらくいな

横浜市内にある緋野鳥探偵社に入社した19歳の男子:受付係です。

ここ、『緋野鳥探偵社ひのとりたんていしゃ』は、

8人のキャラの濃い探偵が在籍する小規模の探偵社です。

僕は探偵にはなれなかったけどそんな探偵社のメンバーが大好きです。


そしてこの物語は、そんな僕らの物語です。


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