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「カップの中身は」

「いやー、覚えてないな」

「推定死亡時刻は」

「深夜2時だ」

 ここまでくれば、俺でも推理できる。

 最初の被害者、カプリコ調査員は犯人と自宅で交流していた。

 カプリコ調査員はシチューを食べ、客人には何も出さず談笑する。

 客人はなぜシチューを食べなかったのか? 自分の分は片づけたのか? ならなぜカップはそのままにした?

「争った形跡はないと言ったね。お茶はどのくらい減っていた」

「半分ほどだ」

「長く見積もって30分ほどか。魔法の発動と関係があるかもしれない」

「魔法の発動には、時間や感情が関係するものがあったな」

「催眠系なら発動に被術者の感情が左右する場合があるけど、たぶん今回のは違う」

 違うんだ。

「接触している時間が関係している、ということか?」

「おそらく。そして今の話を聞いた僕の予想だと、肉吸い……いや、この場合は脳吸いと呼ぶべきか」

 思わぬ収穫を得た。発動には時間と時刻が関係する。つまり、出会い方次第では、俺でも倒せるということだ。

 この情報を早速上司に……報告しなくてもいいか。どうせ、動いてるの俺だけだろうし。

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