【コント】ふざけたレストラン
よろしくお願いいたします。
場所……フレンチレストラン
役……男性店員(=店員):ボケ 男性客(=客):ツッコミ
男性客がテーブル席に1人で座っている。
客「ったく、いつまで待たせんだよ!」
男性店員がそばを通りかかったので呼び止める。
客「あ、すみません。かなり前にコース料理頼んだんですけど、まだですか?」
店員「恐れ入りますお客様。前菜でしたらすでにお持ちしましたが…」
客「ん?どこ?」
店員「あちらのソファにいるのが、シェフの前妻になります」
客「いやいやなに言ってんの?」
店員「見た目カルパッチョかってくらい干からびてますけど(笑)」
客「おいやめろ!こっち睨んでんじゃねーか!」
店員「お好みでなければ他の前妻とお取替えしますが」
客「もうやめろ!俺まで刺されそうな殺気を感じるわ」
店員「シェフはすでにフォークで経験済だそうです」
客「シェフ一体なにしたんだよ!つーか料理まだなんだけど」
店員「申し訳ございません。ただいまご用意しておりまして」
客「頼んだ『季節のホイール焼き』とかすぐ出せそうじゃん?」
店員「重くて運ぶのに時間がかかってしまって」
客「重いってアルミホイルでしょ?」
店員「いえ、車のホイールになります」
客「ホイールってそっちかよ!」
店員「それからホイールを焼くためのオイルもありますので」
客「それもうデモだろ!ここ火事になっちゃう!」
店員「スープならすぐお持ちできますが」
客「出せるなら何でもいいよ。早く持って来て」
店員「(すぐにスープを持って来て出す)当レストランでは、お客様へのサービスとして、おいしくなるおまじないをスープにかけております」
客「おっいいね!やってちょうだい」
店員「かしこまりました」
店員「(少年漫画の必殺技を決めるようなポーズで)それでは行きますね~。
じっくりコトコトお~
クーラームーチャウダアァー!!」
客「なにが『おいしくなる』だよ!しかも思いっきりインスタントじゃん!」
店員「さすが庶民の方はよくお分かりで」
客「バカにすんじゃねぇ!シェフを呼べ!」
店員「あいにくシェフはこのあと予定があるので、対応できません」
客「客より大事な予定ってなんだよ!」
店員「大切なお嬢様とのお約束があるとのことで」
客「あー家族サービスってやつ?父親の気持ちは分からんでもないが」
店員「いえ、家族ではなく『パパ活』のお嬢様との約束でして」
客「やっぱクソじゃん!つーか離婚の原因それでしょ!?」
店員「ではお詫びにシェフ特製スペシャルデザートをご用意させていただきます」
客「いい加減にマトモなの出せよったく」
店員「(デザートを持って来て出す)こちら、クレープ風パンケーキのクレーム添えでございます」
客「お!うまそう!ん?なんか生クリームで書いてあるんだけど」
客、パンケーキに目を凝らして読む。
客「これ食ったらすぐ帰れ シェフより♡」
店員「こちら、シェフからのクレーム添えでございます」
客「クレームって生クリームじゃなくてガチの苦情じゃん!ってゆーか俺どんだけ嫌われてんの!?食う気失せるわ!」
店員「こちらでお召し上がりにならないなら、お持ち帰り用にお包みしましょうか?」
客「じゃあその文字ぜんぶ消してから入れてくれる?」
店員「かしこまりました。ではシェフの使用済みティッシュにくるんでお持ちいたします」
客「余計に食えなくなるわ!」
店員「では、気まぐれシェフの特製ブレンドコーヒーはいかがでしょう?」
客「変なモノ混ざってんじゃねーの?」
店員「コーヒーのフランス語の名前は変わっておりますが、ごく普通のブレンドでございます」
客「なんて名前?」
店員「その名も『カクヨム・ト・ナロウ・ニ・オチタ』でございます」
客「それシェフの愚痴だよね!?誰がそんなもん頼むかよ!」
店員「それでは『地産地消フレンチメニュー』はいかがでしょう。この地域で採れた新鮮な食材を使った品ぞろえとなっております」
客「すぐ出せそうなやつある?」
店員「でしたら、カニの甲羅焼きがよろしいかと」
客「じゃあそれにして!腹減ってんだから早くしろよ!」
店員「(すぐに料理の皿を持って来て出す)こちら店の裏のドブで採れたザリガニの甲羅焼きになります」
客「バカ!こんな泥臭いの食えるか!」
店員「今なら特別に、シェフの口からヤケ酒で炎を吐くフランベも披露できますが」
客「シェフまだ引きずってんの?どんだけ作家夢見てたの?」
店員「え~と他にお出しできそうなメニューは……」
客「もういい!俺、帰るから」
店員「あ、それは困ります!そばにいてもらわないと!」
客「は?なんでだよ?」
店員「あなたが帰られると、あそこに座ってる前妻が私をフォークで刺しに来るんで」
客「お前がシェフだったんかい!」
(了)
ありがとうございました。