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何度だってあの花火を  作者: コーマ11
10/22

板前2人のデート

「能登さんっ! おはようございます!」

私が少しだけおしゃれをして、朝9時に明誠荘のロビーに行くとそこに能登さんはいた。

「おう! おはよう!」

能登さんは笑顔で返してくれた。

「よしっ、早速出発するかー」

能登さんが声をかけて歩き出したので、私はついて行った。

私は能登さんの車に乗り込む。

「どこに行くんですか?」

と私が尋ねると能登さんはニヤッとして、

「ついてからのお楽しみだ」

と言った。

そのあとに能登さんが、

「何か聴きたい曲あるか?」

と聞いたので私が好きな曲を言ったら流してくれた。

「もうすぐだな〜、団体客が来るの」

と能登さんが言う。

「そうですね〜、やばいですよっ! 緊張しまくりですわぁ」

と私が言うと、能登さんは、

「大丈夫だろ、お前らなら」

と笑って言ってくれた。

そんな感じで雑談をした。

好きなアーティストは?

能登さんおしゃれですね〜

好きな芸人は?

好きな食べ物は?

そんな感じの会話を続けた。

まるで学生が入学して最初の自己紹介タイムのような話の内容だった。

でもぎこちなくはなかった。

すると能登さんが、

「今日はなぁ、俺の一番弟子のお前に舌を極めてもらおうと思ってな。俺と一緒に美味いもんを食べようって話だ。」

と能登さんが言った。

「お前は将来板前長にもなれる実力を持ってる。早いうちに育てなきゃな」

と続けて能登さんが言った。

そんな話をしているうちに賑やかな街に着いていた。

話に集中しすぎてどこに向かっていたのか気にしてなかったが、石川県でこんなに高い建物があって、人がいる街は1つしかない。

金沢だ。

そのまま私たちは商店街のような所の近くの駐車場に車を止めた。

私がここは?

と尋ねると能登さんが返した。

「ここは近江市場。日本海で取れた新鮮な魚が売られているんだ。で、ここの市場にはたくさんの飲食店がある。主に寿司や海鮮丼を売りにしている店が多いな。」

「へー、そうなんですね!」

能登さんは車を降りて市場を真っ直ぐ歩いていく。

「めっちゃくちゃ美味い寿司を食わせてやるよ! ついてこい」

と能登さんが張り切って私を誘導する。

そして1つの店の前に来る。

"寿司所 魚助"と看板に書かれている。

商店街を歩いている途中、とても大きな回転寿司やミシュランをとっている店を見かけたが、ここはそういった特徴はなく、他の店に比べても小さいみたいだ。

「よしっ! 入るぞ!」

私よりもワクワクした能登さんがいた。

世界的に有名な天才、能登大輔をここまでワクワクさせる店とは一体……。

ガラガラガラっと扉が開いた。

店は狭いと思っていたが、そうでもなく店はとても賑わっていた。

能登さんがレジの人に、

「2人だ!」

と言った。

「2人ですね! 少しお待ちください」

と店員さんが答えた直後に店の真ん中あたりから大きな声が聞こえた。

「大輔! 久しぶりじゃねぇーか!!」

「よう! 久しぶり! 悠!」


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