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プロローグ『光か闇か』
序盤は設定の説明がどうしても多くなったりしてます、長文になると思うのですが、お付き合いいただけると幸いです。拙い文ですが読んでいただけると嬉しいです!
プロローグ 『光か闇か』
これはまだ、人類に「魔法」という概念が存在し、科学というものが発展していなかった時代、人族は魔族との戦いを繰り広げていた。
ケラルトスという名の大地には東西南北それぞれに戦争の要である4つの帝国があった。
が、実際魔族との戦いは膠着状態であった。戦力はほぼ同等で100年前の大きな戦争からは睨み合いが続くばかりであった。
人族は希望を求めていた。中途半端な実力ではない、何もかも蹂躙するような圧倒的な戦力が欲しかった。
そんな時、北の帝国の北西にある小さな村に一筋の光がさす。
空が赤色から黒色へのグラデーションで、日は、すでに半分以上が山々に隠れている。夜の帳が下り始めている中、1人の剣士が生まれた。
その剣士はその剣士の父の血を色濃く引き継いでいる事がわかる純白の髪を携えていることから、
「ティル」
と名付けられた。
これはこの少年と剣たちが創り出す物語である。