世界観・キャラクター紹介
【世界観】
科学文明、魔法文明、錬金術が同時に存在する世界。
産業革命によって各国の技術は飛躍的に進歩した。
国ごとに得意分野が違うため、機械文明を中心に栄えている国や、昔ながらの農村を営む国と様々。
地球に照らし合わせると19世紀ヨーロッパ。
ホームズやクトゥルフ神話の時代。
国同士のいさかいが絶えないので、傭兵などの仕事に就くものも少なくない。
まだ自然破壊などの影響は少なく、科学信仰も影響力が薄いので森林や山々は魔境や神域扱いされている。
物語の舞台は大陸だが、海を越えてくる者達も少なくない。
そのため人種間のいさかい事も絶えない。
もちろんモンスターの類もいるが、地域ごとで呼び方が違う。
総省ではモンスター・魔獣・妖・化け物はすべて同一の物。
魔法、魔術、魔道もすべて同一の物。
また個体の呼び方も多少の違いは出ることもある。
これらは出身地や階級、様々な要因で変化する。
全員少なからず魔法の素養を持っているが、得手不得手はある。
【キャラクター】
ローリー・グリム
本作主人公。
錬金術の最高峰と最先端の科学に一つまみの魔術を加えて作り出された人口生命体。
通称ホムンクルス。
本来の用途は敵地に孤児として潜入して情報収取を図る使い捨ての駒。
その為、音を届ける風の魔術、気配を消す土の魔術、証拠隠滅を図る火の魔術が得意。
回復の水は苦手で、光や闇と言った特殊な属性は使えない。
当初の計画では単一の生命体として使い捨てにされる予定だったが、研究中に開発者の一人が手を加えたため奇妙な特性を得た。
『核』という心臓を持つが、これを破壊されない限りは生命活動を止めることはない。
その『核』を肉体が生成される前に分割して二つの身体を与えたら、という突飛な思い付きから二対一体の存在になった。
その後紆余曲折を経て単一の存在になる。
ローリー
上記『ローリー・グリム』の半身
主にローリーと呼称される存在。
ホムンクルスであり、核を二分されていることから半身が破壊されても再生する。
また彼女の見聞きした物事は半身に記録される。
情報収取を理由に生成された為か、非常に好奇心旺盛。
そして孤児に化けるという理由で幼女。
研究者の趣味ではない。
でも幼女。
その製造に数百数千の命を使っているので、量産ができず後に研究は凍結される。
そして幼女。
白髪で愛らしい姿をしている。
なんてったって幼女。
名前の由来はロリータ。
やっぱり幼女。
グリム
上記『ローリー・グリム』の半身
グリムと呼称される存在。
ホムンクルスであり、核を二分されていることから半身が破壊されても再生する。
その姿かたちは人ではなく、魔導書のような形状をしている。
しかし意思疎通はもちろん会話も可能である。
非常に口が悪く、ローリーとの相性も良くないと思われていた。
しかし紆余曲折を経てローリーの相棒となる。
普段はローリーのストッパーをしているが、たまにアクセルに変わる。
そして極稀に暴走する。
ローリーが見聞きしたものは日記という形でグリムに記録される。
ある事件の後眠りにつき、そしてローリーと一体になった。
その際に意識はローリーへと溶け込んでしまったため、グリムの人格は眠りについている。
名前の由来はグリモワール。
メアリー・ドゥ
ローリー・グリムの師匠。
中堅の傭兵で、様々な武器を使う。
メインはコートの下に隠した大量のナイフだが、袖に隠した折り畳み式のボウガンや含み針といった暗器も多用する。
大きな弓と矢筒を担いでいるが、接近戦に弱い、と見せかけるためのものであまり使うことはない。
使えないわけではない。
対人戦や一対一の戦闘は得意だが大型のモンスター相手は決定打が無いので中堅止まり。
厳しく口調も荒いが、基本は優しいお姉さん。
優しいお姉さんが狼の皮をかぶっている。
命あっての物種をモットーに日々を満喫している。
ドクター・カリギュラ
ローリー・グリムの製作者。
核を二つに分けたらどうなるかという思い付きをしたのもこの男。
ロマンスグレーなイケメン紳士。
中身はドぐされ愉悦外道。
こんなことをしたらどうなるか、こうしたら面白そう、といった理由だけで行動に移し、結果を見て一通り楽しんだらポイ捨てする。
全ての元凶で、何かあったら大体こいつのせい。
禁止された事程やりたくなる性分で、彼を止める方法は「思いつかない様に神に祈る」事だけ。
でもだいたい思いつく。
普段は常識人で、ローリーの教師をしていた時期もあった。
ローリーから「殺しても生き返ってくるタイプ」と感想をもらっている。
自由人で才能豊かな人物、と言えば聞こえはいいかもしれない。




