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~人に転生しました~

「すまない、ファフニール、君を解放する

魔力ももうないんだ・・・」


「・・・気にするな、幼龍の時より隷屬

しているのだ、むしろ・・・と会ってからの

月日は有意義だったよ」


「私は首都にもどらないと行けない、

蛮族達が魔術を使えなくなった我らを

放っておくわけがないからな・・・」


「私はここを動けぬが、生きておれば

また会うこともあろう。健闘を祈っているよ」


「君を解放する事は出来ないが、自由になる可能性を

置いていこう」


「これは?なんだ?」


「憑依の宝珠だ、意思の無いものに自身を

移せるはずだ」


「はず?」


「まだ実験段階のものだよ、私が転生する為に

研究していたものだ。もっとももう起動させる魔力

がないのだがね。君なら使えるだろ?」


「意思の無いもの・・・また随分と厳しい制限だな」


「言ったろ?実験段階だと。では、

私は行くとするよ。また、会おうファフニール」


「また会おう・・・」


_________________________________________


数百年後・・・・


『人間共よ、私の前から消えるがいい。』


「お前の後ろの宝物を盗ったら消えてやるよ!」

数十人の人間達が武器を構え囲んでくる。

『では、消えろ!』

息を吸い込み、体内の魔力を循環させ

口の中に大量の魔力を集積させる。

息を一気に吐き出すと共に魔力を炎に

変換していく。

「なっ!」

一瞬にして、命を燃やし尽くす煉獄の炎が

人間達を蹂躙する。

『やれやれ何時になったら自由になれるやら・・・』

炭と化した亡骸を眺めながら再び眠りにつく・・・

魔術師の隷屬魔法は厄介なもので、

この火山の火口から一定距離離れると

強制的に火口に戻され、餌を捕りに離れている間に

侵入者が来ても強制的に火口に転移される。

侵入と闘わないと、激しい痛みが我が身を

焦がすといった呪いじみたものだ。

幼龍のまだ力が弱い頃に私は捕らわれ

魔術師達に、隷屬の魔術で縛られた。

魔術師達の国は数百年前に、蛮族達に

滅ぼされた。魔術師達がいなくなっても

この呪いは顕在で、我が身を縛り続けていいる

『自由に歩き回りたいものだ』




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