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魚介系女子! うみへのみち 後編

魚介系女子完結





現在、朝の診察から過ぎ、お昼時





「で…何でオレは田植えをしているんだ…」



「そりゃ、日本人だからだよ」



「いや、コメは食べるけど」



「今混乱のさ中な訳さ、輸入に頼っている我が国は滞る船舶、飛行機の流れも止まれば自ずと食糧自給率も…」


「聞いたオレがバカだった…」


「じゃあ、ゴンドウイルカのヒトの海洋に出ているってのは…」


「キイちゃんが気にしているのはここ(・・)食糧事情(・・・・)…って訳」


「シロイルカの二人は物凄いスピードで作業を熟しているけど…」


「お給金も出るからね。新人さん頑張って!」


「どうも、えーと職員の方ですよね?」


「ハシボソガラスの大城だよ。さ、さっさ、仕事!仕事っ!」


「はい!」






「次は昨日焼いたレンガを組み立てるヨー」


「はいっ!」



造るのは住宅じゃなくて倉庫だそうだ





「次は」


「地元のトリ系のヒトも加わり果樹の管理ダヨー」


「は、は、はいっ…」


急傾斜の果樹園の果実の回収、摘果





「畑の整備ダヨ」



「はい…っ」



ウネの整備、水やり、草むしり。ビニールの包装




「農場の管理に牛乳の回収ダヨー」


「…ハイ」





農場の道の整備、藁を敷き替えるのを手伝い


オーナー本人(・・・・・・)の余った牛乳の回収






「ラスト、海に出てトリ系、人魚、船から陸上パワー系と合わせ技の人力追い込み漁(・・・・・・・)ダヨー…」



「ハイ」



水中に入るとみんな凄い早い


コツメカワウソの白石先生も参加してる…



ロウさんとキイちゃんが脳波で指示してくれる()を移動する


すごい大量…


網を上げる前に網の中でも選別を行う





「基本このような内容になっております」




「けが人にやらせる内容じゃないような…」




「重症者以外のヒトは働いておらず、淡水の人魚は山奥に行っておりますヨ?」


「急傾斜耕しますか? …山から崩れた土砂片付けますカ?台風の中橋の復旧をしますカ?」



「遠慮します…」





晩御飯の時間だ







「おかえりー」



「シルキー大丈夫だった?」




「ロウちゃんったら心配症だなー」




「先生も出払って…アンタの事だけが特に心配なの!」



「うん、大丈夫。最近は落ち着いてるし…外洋に出ることだって…」



「心は落ち着いていたって…!」




「その足の無い尾びれは…」



「それは変わってからよ」




「陸上じゃあ歩けないけどね。てへへ…」


「とにかく、大丈夫、大丈夫だよ!そんな弱くはないんだから!」




「はぁ…分かったわ…」








「この鯖、この噛みしめる度、肉厚の身っ!魚油…んー!」



「古米だけど美味しいわね!」



「あはは、完治したら巨大(・・)イカリングでもごちそうさせてもらうよー」



それ(・・)は駄目よ!」


あははー!とここのみんなで笑いあった







それから…それから色々あった…




語り尽せぬ一週間…





牧場のオーナーに迫られたり…



間違えて畑の苗を切ってしまい大城さんに鎌を持って迫られたり…



レンガの倉庫を完成させたり…



人力追い込み漁でホオジロザメのヒトに野生のサメから助けられたり…


その後逆にゴム質の肌を甘噛みさせろ…




キイちゃんは菓子作りが得意だったり



サキちゃんは機械いじりが得意で早期に脳波ネットワークを開発(・・)した一人だったり



笑いあい…語り合い…





「ありがとうございました…!」


玄関ホールではなく、近所の海岸に来ている



「宮之がお世話になりました」



「いえ。こちらも働き手が増えて」



「シャチの人魚の信介(のぶすけ)さん?」



「はい、なんでしょう宮之さん」



相棒(・・)云々は…?」



「そんなはしたない…」



「おい」



「冗談、私達はこのような(・・・・・)生き方しかできないのだから…慣れるしかないでしょ?」



「そうだな…」





「では、さよなら。となればいいですね」




「はい、健康に気遣います」



「これからは如何されるおつもりで?」



「同郷の友人の信介と故郷に帰ろうかと思います。北の方なので途中ロウさんの働く漁港であいさつに寄って帰ります」



「お気を付けてー…!」




「良いところだったようだね?」


「ああ、でも。なるべく迷惑かけたくないと思ったよ、帰ろう。」







「さっきから海が荒れそうだ」





ああ、とワタシは返事を返す




あの時、酒の席で大城さんが放った言葉は…本当にこの国の…世界の現実なのだろうか…



首都では見えなかった、ギリギリ支えている現状。











『せめて、我々の目指す生活水準は中世まで退化(・・)を抑える事ですよ』 と





なにやら不穏な雰囲気

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