【第64話『最強の男同士の対決!』】
【10/24(水)・15:40「横浜の山下公園・横浜海上保安船の停留場」】
「三方向の斬撃や!交わせるなら交わしてみい!」
「上等だあ!」
天草の三連斬りを、俺はギリギリで交わす。
「……っう! 少しかすったか……完全には交わしきれなかったな……!」
(下段斬りを上に跳んで交わし、次に来る上段斬りを受け止め、その力を利用して……中段斬りをも避け、間合いの外へ逃げるとは……大したもんや)
天草は何かを決意したかのようになり、時雨に話し掛ける。
「時雨……悪いんやけど、ちょっと離れててくれんか」
「……あれをやるのか?」
「ああ。 なんや桐谷の気持ちが分かる気ぃしてきたわ。どうやら俺も、勝負を楽しめる人種みたいやな」
「はっ! 蓮華“三輪”を使う程の相手が現れるとはな!」
「ああ、これは楽しまずにはいられないやろ! 一之瀬光司は強い。いずれ理事会直属の“討伐部隊”も動くやろ。奴等にやられる前に、ここで俺が確実に退場させる!」
ゴォッ!
天草は体をねじ曲げ、薙刀を手前と手後で持ち、真っ直ぐに俺の方を見てきた。
天草の体からは今まで以上の気力が集中している。これはマズイ予感がするな……。
九条も感じているらしく、冷や汗を流していた。
「な、なに、あの気力の高まりは!」
「必殺の技を放つ気だな。相手を確実に倒す程のものを……」
「そんな……!」
「いくで!」
(天草が体重を身体の一点に集中させてる、捨て身に近い攻めが来る!)
その瞬間、天草が一瞬で距離を詰めた。
そして初太刀を咬ますが、それはギリギリ交わせた。
「油断したな、光司の野郎(荘司が薙刀を極めた理由は、奴は薙刀特有の広範囲攻撃と不利の近距離戦を極めることで、戦技を増やすことが出来るからだ)」
「“蓮華”第一輪・椿!」
タァン!
天草は薙刀を真ん中で回転させて、柄の部分で俺の足を弾いた。
「━━━な!(峰で足払いだと!!?)」
ブォッ!
さらに回転を上げて、薙刀の刃が転んできて、顔を穿とうとした。
だが九条から預かった弓で、俺はその一撃目を防ぐことが出来た。
ガィンッ!!
「くっ!(なんつー威力だ!手が痺れ━━━!?)」
「まだや!“蓮華”第二輪・牡丹!」
ゴォッ!
天草の薙刀が二本に別れた。
蓮華による残像攻撃だ。
ガキィィィン!
その攻撃は九条の弓を切り裂き、両肩を切った。血が流れる。
(くそ!九条の大事な弓が……!)
床に衝撃で倒れ込んでしまう。
「体勢・構えは崩れ、刀も無い!決まる━━━!」
「……っ!」
「“蓮華”三輪「梔!」
ガガガガガ!!
下段からの攻撃は甲板をも切り裂きながら、激しく斬りつけていく。
「蓮華三輪完了。俺の勝ちや!」
「はぁ……はぁ……勝鬨を挙げるのは速いんじゃないか……?」
「!?」
俺が倒れていないことに、天草と時雨は驚いているようだった。
最後の一撃の時、下段から迫り来る刃を、俺は両手で下段白刃取りを行い、その刃を止めていた。
「そんなことが……!(あの速さの刃を、素手で受けきるとか!なんつー集中力と技量や……!)」
「でもまあ、これでお前の奥技は破った……。
今度は八卦無天流の奥技を見せてやる!」
俺は横向きになり、両手を左右にずらす構えを取る。
次回へ続く!!
どもども、焔伽 蒼です!
ミラカタも残す所、あと2話となりました。第二部開始は未定ではありますが、ちょくちょく番外編を更新するかもしれませんので、気になる方はたまに
覗いてみてください。
アンノウンスキルを見て下されば、そういった情報を告知として後書きに記しておきますので、チェックしてみてください。
なお、ミラカタ第一部が完結しだい、新しい小説を焔伽蒼にて連載します。内容はちょっと特殊な日常・学園・愛が詰まった、始末屋のお話です。ん?始末屋って!?と思った方は、本編にてww




