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未来の彼方  作者: 焔伽 蒼
生徒会決着編
58/69

【第55話『南場強し!燃える激戦!?』】

【5月23日(土)・14時00分『横浜みなとみらい・山下公園・海辺沿い』】



三人は攻撃し合う。誰一人として退く者等いない。あるのは最後まで勝ち残ると言う勝利への執念。


一番動くのは南場だった。しかし、慶太も南場に負けずと動く。

パンチとキックの応襲。常人なら割り込んだだけで、一瞬にして半殺しにされるような攻防だ。

だがその中に、二人の真横から桐谷が醜悪な笑みを浮かべて、拳を放ってきた。


桐谷の拳は慶太の右顔に入った。慶太は体勢を崩して左側に倒れる。

その瞬間、正面から南場のパンチが飛んでくる。



「桐谷先輩、覚悟っ!」



南場の右フックが、桐谷の左顔に入った。後ろへ自ら体勢を崩すことで、ダメージを軽減したが唇を切るほどにはダメージをもらっていた。



「チッ!」



桐谷は血を拭い、直ぐに体勢を立て直す。



「やるじゃねェか!」


「そッスか!?悪名高い桐谷先輩に言われると嬉しいッスね!」


「悪名高さならテメェも負けて無いぜ?」


「そッスね~」



二人は軽い口を聞きながらも、互いに拳を止めない。



『!』



南場と桐谷は殺気を感じとり、後方へジャンプした。

さっきまでの攻防場所に、慶太が飛び蹴りで飛んできたからだ。



「くそ!交わされた!」


「復活の早い奴だな梶間ァ」


「丈夫なのは取り柄だからね!」


「桐谷先輩、スキ有りッスよ~?」



いつの間にか桐谷の間合いに入っていた南場が、右手に気力を込めて拳を放った。



「チィッ━━━!」



桐谷の腹に、南場の拳が入った。メキメキと嫌な音がする。まるで骨にヒビが入るような音だ。


桐谷の体は衝撃で浮き上がり、その間に南場は更に攻撃を仕掛けた。

地面から離れた桐谷が、地面に落ちるまでの1秒の間に、南場は膝蹴りをさっきと同じ腹に入れた。

鈍い音と共に桐谷は口から血を吐いた。



「がはっ……!」



「ボクシングが足技を使うとは思わなかったッスよね? 残念。俺のアメリカンボクシングは、パンチと同時にキックも覚えるんスよ」



桐谷は腹を押さえながら、立ち上がる。だが立ち上がるに伴い、腹に激痛が走る。



「……っ!(やべぇ……これはあばらが折れたか……?)」


「先に倒させて頂くッス!」



南場は追い打ちをかけた。桐谷に留めを刺す気だ。膝を喰らい弱っているせいか、桐谷に冷や汗が流れる。


だが南場は気づくと、何者かに顔を蹴り飛ばされていた。



「ぐはぁ!?」



南場は半回転しながら、後ろへよろめくが倒れずに持ちこたえた。



「……邪魔しないで下さいよ~。慶太先輩?」



蹴り飛ばしたのは慶太だった。慶太は鞭の様にしならせた足で、南場の顔を蹴った。



そして、慶太は空中へジャンプして、そこに回転を加算。そのまま南場に向かって蹴りを放った。



「スクリューキック!」



南場はにやっと笑い、懐から何かを取り出した。



「げっ!」



その何かを見た慶太はひきつった顔をする。それはそうだろう。

南場が取り出したのは花火。それも火を加えれば、飛んでいくロケット花火だ。


南場は滞りなく花火に火を点ける。シュボ━━━!と煙を撒きながら花火は飛んでいき、パァーンと慶太に命中して色鮮やかな火花を散らした。



「たーまやー♪」



慶太は南場の卑怯な戦法に対応し切れず、ロケット花火を直撃し、まるで戦闘機が対空砲を食らって墜落するかのように、地面へと落ちた。



「これでしばらくは慶太先輩は動けない。その間に、桐谷先輩との戦いを楽しませてもらうッスよ!」



南場は後ろに振り向く。そこには桐谷のかかと落としが迫っていて、身体をずらす事で南場は回避した。


地面に落ちた桐谷のかかと落としには、かなりの気力が込められていたようで、その威力は凄まじく草原の大地を砕いた。

山下公園の管理者の人には、どう言い訳をするのか気になる所ではある。



「いくら不意を狙っても、そのあからさまな殺気で気付いちゃうんスよー」


「……」



桐谷は怪訝な表情をする。自分より年下な奴に注意染みた事を言われるのは、不愉快極まりないのだろう。



「俺も技を披露するッス!!“激・震”!!



ドガガガガッ!



その拳が大地にインパクトした瞬間、打ち込んだ地面から二人のいる方向に向かって、地震のような音と共に地面がめくり上がっていった。



次回へ続く!!



どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


今回のタイトル考えるのに苦労しました。迷走した結果、こんなタイトルに汗

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