【第52話『開業一の問題四武生「南場 南」参上!』】
【5月23日(土)・13時30分『横浜みなとみらい・山下公園・海辺沿い』】
突如現れたツンツン頭にオレンジ色の髪をした男。
その色の通り、男は無駄に熱い性格をしていた。
1年にして初めて四武生になった異例の存在、南場南はなぜか意気揚々と、男子達を圧倒しながらやってきた。そして、慶太と桐谷を交互に見ると、嬉しそうに笑う。
「燃えてきた!狂犬・桐谷先輩に、オレと同じ四武生の慶太先輩!相手にとって不足なし!いっちょおオレと勝負して貰えないッスか!?」
南場が来たことで、荒い空気が一変した。それは明らかに斜め上どころか、清々し程な迄に真横にそれるような空気だった。
だがそんなふざけた男でも、辺りの開業男子は、その男の登場に虚を疲れていた。
「あの男は……1-Aの南場!」
「こいつも参加していたのか!?」
「1年最強の男……」
「四武生クラスが三人……!」
口々に畏怖の声を上げていると、慶太が気軽に手を降りながら話し掛ける。
「南場、久し振りだな。お前がイベント(生徒総会)に参加出来てるって事は、停学は解けたのか?」
「お久し振りッス!慶太先輩!はい!停学は昨日で終わりで、今日から復活ッス!にしても酷いッスよね~、授業サボッたり学校抜け出したり校長室の扉に虫を詰め込んだBOXを落とす罠を仕掛けたり校長の銅像を破損させたりしたぐらいで停学1ヶ月だなんて酷いッスよねー」
「いや、退学にならないだけマシじゃないか?」
「そッスか?いや、にしても生徒会の連中もナイスな遊びを考えますよね。つまんねー授業はサボりますが、こんな面白そうなゲームなら喜んで参加するって感じッスよ♪」
「授業つまんねーって、お前いつも先生弄って楽しんでんじゃん」
「いやぁ、最近先コウ弄るの飽きちゃいましてね」
「やけにサックリしてるな(今頃、先生達はお怒りだな…)」
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{開業学園の体育館}
南場の派手な登場は、回線と電波を通じて開業学園のモニターにもバッチリ映し出されていた。
勿論、学園一の問題児であると同時に四武生と言う生徒が現れたことにより、先生方は慌て出した。
「南場さん!?しゅ、出席ですね!」
高津は動転しながらも、出席簿にちゃんと「南場君、出席と」と言いながらいそいそと書いていた。真面目な教師だった。
そんな高津に感心した来栖が誉めてきた。横には谷口もいる。なぜか襟首を来栖に捕まれているが、何やら訳ありそうなので高津はスルーした。
「冷静ですね、高津先生。流石ですよ!どこかの誰かも見習って欲しいのですけど……」
「来栖先生、なぜ私を見るのです?」
何も気付いていない谷口は疑問の表情を浮かべていた。
来栖も「自覚無しですか……はぁ」と嘆息していた。
すると、後ろの方から騒ぎ声が聞こえてくる。何やら揉めてるようだ。
「わしの学校をよく壊す南場がいるじゃと!!至急校長室へ呼ばんかい!話が!話があるんじゃぁぁあ!」
「校長!落ち着いて下さい」
暴れている校長を数人の先生方が止めているのを見ていた、雪・渚を初め生徒達は「……何やられたんだろう……」と心の中で思っていた。
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{山下公園の海辺沿い}
そしてこっちでも騒動は起きようとしていた。あの狂犬が南場の存在に反応してしまったのだ。
「“問題児”と“四武生”の肩書きを持つ男か。面白ェ!」
桐谷は喜んでいた。それは子供が新しいオモチャを見付けた時のように、心から楽しそうに笑っていた。
「四武生が二人か。そうこなくちゃなァ!まとめてかかってこいや!」
その挑発的な態度を聞いた南場は、こちらも同じく心底楽しそうに笑った。
「はっ♪いいねぇえ!四武生を二人同時に戦れるなんてな!」
次回へ続く!!
文行少なくてすいませんデス・・・・・・。色々とギリギリだったのです。色々と。




