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未来の彼方  作者: 焔伽 蒼
生徒会決着編
54/69

【第51話『第三戦「慶太vs桐谷vs??」』】

【5月23日(土)・13時10分『横浜みなとみらい・山下公園』】



光司と彩香は睨み合っていた。どちらかが先手攻撃を仕掛けてもおかしくない程だ。



『……』


「止めよう」


「うん、今はね」



だが二人は構えを解いた。

戦う意思はなかった。先程の生徒会との戦いで、体力・気力を使いすぎたようで、戦うならちゃんと万全の状態が良いと言う結論に至った。

それを双方は確認しあい、構えを解いたと言うことだ。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【5月23日(土)・13時10分『横浜みなとみらい・山下公園・海辺沿い』】



ここは山下公園の海辺沿い。海辺沿いには、海を眺めながら歩ける少し大きめの道がある。

そこは散歩やジョギング等といったコースによく使われ、おまけに夏は塩の匂いを含んだ海風が気持ちいい定番スポット。

更には、早朝に来ると朝日が海一面をオレンジ色に照らし、その輝きはもはや芸術とも言われている。


そんな海辺沿いの道に、エンブレム争奪戦を行っている独りの男がいた。

その男の名は桐谷啓吾。狂犬の2つ名を持つ男だ。


辺りには開業の制服を来た男子が5人倒れている。これらは桐谷が1人でやったものだ。


どうやら開業の男子は徒党を組んで、狂犬の桐谷に挑む気のようだ。


現にまだ15人もの男子が、桐谷を囲っている。



「はッ!ザコってのはいくら集まっても、ザコだって言うことを教えてやる!」


「強がっているのも今のうちだ!皆、かかれぇ━━━!!」


『オォ━━━!』


「ククッ」



桐谷が凶悪な笑みを浮かべる。相手は10人。それでも余裕綽々な桐谷。そして両者がぶつかろうとした瞬間━━━


\桐谷ぁぁぁあ!!/


突如、その声が響き渡り、その場にいる者は動きを止めた。



「あ?」




桐谷は声のしてきた右方向を見る。そこには梶間慶太がいて、激しく桐谷に向けて指を指した。



「見付けたァ!!


「おいおい、お楽しみのじゃましてんじゃねぇよ。四武生・梶間」


「悪いな。だが楽しみは俺とも出来るんじゃねーか?桐谷!」


「はッ!そういうことかよ!良いぜ!」



二人は接近する。慶太の脚と、桐谷の拳が激しく打ち合う。その他の開業男子を無視して。



「なるほどなァ!お前は蹴り主体の武術か!」


「テコンドーってんだ!覚えとけ、狂犬!」



二人は打ち合いながら、会話をする。開業男子を無視して。



「お前みたいな戦闘狂は、必ず俺のダチに手を出す!」


だから早い内に叩いとこうって訳か!その威勢も気に入ったぜ、梶間慶太ぁぁぁ!!」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「開業学園・体育館」



その頃開業学園の体育館では、中央壇上の天井から吊り下げられた巨大モニターで、山下公園の様子を画面8つに別れて表示されていた。


その画面の右端には桐谷と慶太が戦っているのが映し出されていた。



「あわわ。慶太さん、凄く燃えてます」


「ケイタは強い相手と戦うの好きだからねー」



渚と雪がその戦いを心配そうに観ていると、突如現れた谷口治(2-C担任教師)が呟いた。



「若いって良いなぁ~~」



『ひゃっ!?』



柳真介と天王洲渚は驚いた。それはそうだ。さっきまで二人で話していて、側には誰もいなく更にはここは生徒専用の観客席と言うのもあるこの場に、教師である谷口がいきなり現れたから驚くのは無理もない。



「なんで治君がここにいるの!?」


「び、ビックリしました……」


「なんでってそりゃぁ……11話も登場してなきゃ、強引にも出たくなるっての!どゆことよ、この扱い!?日にちに直したら1ヵ月半だぞ」


『何の話(だよっ/です)!?』



「もっと(俺の発明品の)出番を増やせー!」


「いったい何にキレてるの!?」



雪のつっこみは至極まともなものだった。

暴走する谷口に、周りの生徒は唖然としている。

すると、教師が一人騒ぎを聞き付けてやって来た。


「谷口先生!やっと見付けましたよ、なんで生徒席にいるのですか!?」


「来栖先生!?」


「貴方は怪我した生徒を治療するための備品を用意する仕事があるんですよ!」



そして谷口は保険の来栖に引っ張られて、教師席に連れ戻されていった。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



そして山下公園で戦っている慶太と桐谷に(いま)だ無視されている、開業男子も限界に来ていた。




「ハハッ!」


「笑っているのも今のうちだ、桐谷!」



「俺達を……!無視するなぁぁあ!!」



男子たちが悲痛の叫びを上げる。


その時だった。男子達の後方から激しい音と共に三人の男子が宙を舞っていた。


「な、なんだ!」


『!』



開業男子だけではなく、桐谷と慶太も気付き、一旦戦闘を止めた。


宙を舞った男子は地面にドサドサドサ!と落ちる。

よく見ると、男子三人は皆、(あご)に一撃を入れられ、気を失っていたのが分かる。


そしてその謎の人間は、男子達の後方から「とぉっ!」と叫び、空中で回転しながら桐谷・慶太の前に着地する。


そして、その乱入者は叫んだ。




「上から読んでも下から読んでも南場南(なんば みなみ)参上!ハーハッハッハ!!」




熱く高々な声と態度で現れた男、それは一年にして初の四武生━━━であると同時に狂犬を越える学園一の問題児“南場南(なんば みなみ)”の登場だった。



次回へ続く!!


どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!

今度は桐谷と慶太がメインの戦いになりますね。生徒会はどうなった!?と言うツッコミはしないで下さい^^汗


それと報告です。未来の彼方は生徒会シリーズで第1部とします。そして第2部は、理事会シリーズとします。今までは武術や学園が主体でしたが、2部以降は+能力や学園外が追加されます。未だ謎のままの予知夢や隕石、赤い髪の少女などが徐々に開かされてきます。

それでは!

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