【第48話『第二戦「光司&彩香vs日暮&泉堂」』】
【5月23日(土)・12時45分『横浜みなとみらい・山下公園』】
どうやら泉堂は日暮と個別でかかってくるみたいだ。
本当なら俺らはタッグで行った方が勝率もいいはず何だが、向こうが一対一で来るならこちらも答えなければフェアじゃないよな。
九条の方を見ながら考える。すると九条も俺の方を見ていて、目と目が合った。
あの目は「私は大丈夫。自分の戦いに集中しよっ」と言ってる目だ。多分。いや、間違いない。
俺達は互いにコクッと首を縦に振ると、それぞれの相手に顔を合わせる。
俺は地面を強く蹴り飛ばし、そのインパクトで瞬間的に速度を上げ、日暮の方に向かう。
先制攻撃に一瞬だが驚いた日暮は、対処に遅れてしまい隙をついて間合いに入ることが出来る!
「行くぞ!八卦無天流“四漣撃”!」
俺は日暮の左腹部・右腹部・下腹部に一発ずつ“ほぼ同時”に掌突(手刀を突き刺す)を打ち込んだ。
「ぐっ…!(箇所に攻撃を同時に当てるほどの速度なんて……!でも━━━!)
そして最後の一撃を腹部の中央に掌突を打ち込もうとした時、俺は攻撃を止めた。
(気付かれた!?でも遅いよっ!)
嫌な気を感じた。なので一旦攻撃を止めて、日暮から距離を置こうとしたのだが━━━!
「烈空掌の改良版!“圧衝”!」
(こいつ!俺の攻撃を食らいながら両手に気力を溜めてたのか……!)
その瞬間、俺は身体全体に強い衝撃がぶつかり、5mほど後方へ飛ばされた。
日暮は両手の気力を、目の前でぶつけ合い、気力と気力は反発し合い一気に弾け飛ぶように空気を押し退け、それが衝撃波となって俺を襲ったのだ。
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「一之瀬君!」
遠くで一之瀬君がやられてるのを見て、私はつい叫んでしまう。
「あらあら、余所見は感心しませんわよ?」
空へ跳び上がった泉堂先輩が、数本の槍を投擲してくる。
「っ!」
私は槍をジグザグに走りながら交わし、即座に矢を5本ほど籠から取り出し、弓にセットする。
「飛翔羽翼流“五月雨射ち”!」
五本の矢を空へ飛ばす。
その飛んでいった矢は、空高くでギュォッ!と方向を地上に変え、滑空中の泉堂先輩の手足を狙う。
もちろん非殺傷用だけど、当たれば痛みによる麻痺状態にすることが出来る!
しかも、相手は滑空中!身動きが取れないから避けることは出来ない。勝った!
「なるほど。一度放った矢を曲げるとは、気力による方向操作ですわね」
そこで泉堂先輩は「ですが……」と言葉をはさみ、背中から長い刀(物干竿と言われる長刀)を取り出し、地面へと突き刺した。
そこに片足を乗っけて、更に裾から取り出した両先端に刃が付いている薙刀を回転させて、矢を全て打ち払ってしまった。
「うそ!長刀に着地することで、自分と地面の空間を短縮させるなんて……」
「武器にはいろんな活用法があるのですわよ!もちろん弓だって━━━」
泉堂先輩は弓を取り出した。近接武器だけではなく、射出武器も扱えると言うの……!?
「でも弓なら負けない!」
私は矢を装填する。だけど泉堂先輩の方がわずかに早く矢が放たれる。
(矢は一本……あれは囮の可能性があるよね、それなら!)
私は装填した矢を放つ。
狙いは矢と矢をぶつける相殺射ち(ピンポイント・ショット)!この一撃で倒す!
(やはり矢を墜としに来ましたわね!計画通りですわ!次弾を装填するまでのタイムラグに重い一撃を入れて差し上げます!)
泉堂先輩が踏み込んできた……!かかった!
(九条さんが笑っている?まさか━━━!)
「気付いたみたいだけど、ちょっと遅かったみたいだね!」
矢と矢は確かに相殺しあった。そして当初の予想通り、泉堂先輩はタイムラグを狙って来てくれた。
一本と見せ掛けた矢は囮、最初の相殺するための矢の後ろに、もう一本死角に入るように二本目の矢を飛ばす「影矢射ち」!
相手が直線上に居たから死角に矢を隠すことが出来た。
そして、泉堂先輩は一撃で私を倒すために、攻撃体制に入っている。
技後硬直のせいで、急に現れた矢を対処することは出来ない!
「当たって……!」
「……っ!(しまったですわっ!)」
次回へ続く!!
お久しぶりです。
間が空いちゃいました。この数日間は、けっこう忙しかったのです。ですが、新作小説やミラカタのプロットを作ることが出来ました!
いろいろと策を練っていますのでお楽しみに♪(笑)
次回はあまり間を空けないようにします!




