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未来の彼方  作者: 焔伽 蒼
生徒会激突編 後期
38/69

【第35話『2つ名には必ず由来がある』】

【5月22日(金)・6時40分『舞岡・一之瀬家・光司の部屋』】



【全体視点⇒光司視点】



俺は居間のテーブルに手を置いてテレビを観ていた。



「この時間って面白いのやってないよなー」



テレビのチャンネルをちょくちょく回しながら文句を呟く慶太。



「そんなことありませんよ。朝の天気予報とかニュースとか、色々やってますよ」



新聞の番組表を慶太に見せながら説明する天王洲さん。



「わたしもお料理手伝いたかったなー」



ぷーと口を膨らませて、羨ましそうに台所の方を見つめて唸る千晴。


そんな千晴に俺はフォローの言葉を入れる。千晴の料理は毒性があるからさせられないと言う事を悟られないように。



「せっかく雪と九条が作ってくれるって言うんだし、たまには任せてみような?」


「うん……確かに彩香さんも雪さんも、お料理上手だもんねー……」



残念そうな顔をしているが、楽しそうに料理を待つ千晴。

台所には和風料理を作らせたらプロ顔負けの雪と、子供の頃から料理をしてきた長年のプロである九条の二人が朝食の用意をしてくれている。


泊めてもらったお礼とのことだ。



「皆お待たせ~!僕とサヤヤンが作った愛情料理が出来たよ~!」


「あ、愛情って言っても、その、変な意味じゃないよ?」



勢いよくふすまを開けて入ってきた雪と、その後ろから雪を静止するように入ってきた九条。

二人ともエプロン姿が良く似合っている。

それに襖の向こうからは香ばしい匂いがしてくる。



「待ってたぜ!」


「お腹すいたよー!」



慶太と千晴がほぼ同じタイミングで立ち上がり、台所へ向かった。



「二人とも料理は逃げないんだから慌てない慌てない♪」



雪は苦笑して台所へ向かう。



「い、一之瀬君と渚ちゃんも行こ?料理は逃げないけど、冷めちゃうよ?」


「あぁ、俺もこの匂い嗅いでいたらお腹が空いてきた。存分に食べさせてもらうよ」



俺は立ち上がって台所へ向かう。九条が嬉しそうに「うん♪存分に食べてね」と言ってきた時はドキッとしてしまった。



「……」


「? 渚ちゃん?」


「あ…はい!いま行きますね」


(……何だろう、渚ちゃん。寂しそうな顔してた……)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【5月22日(金)・8時10分『横浜・開業学園・校門前』】



朝食を終えた俺達は皆で登校した。

我ながらこれだけの大人数での登校を、我が家からするとは思わなかった。


何せ今までは千晴と二人きりの生活だったし、そもそも朝食があんなに賑やかだったのは始めてだ。


皆とバカ騒ぎしながら、我が家に不釣り合いな豪華料理。結構楽しかった。


また皆を読んで泊まり会でもするかと考えていると、校舎の方で人だかりが出来ているのを発見する。



「なんだ?やけに人が集まってるな……」


「喧嘩でもあったんじゃね?」



俺と慶太を先頭に皆で、野次馬精神全開にして人が集まっている下駄箱に向かった。


そして上履きに履き替えてから、人混みの中を潜り抜けて、エントランスホールの方へ向かっていく。


そこで俺たちは驚愕(きょうがく)した。


目の前に広がるのは惨状。

幾人もの女生徒、男生徒が地面に倒れていて、辺りの壁や側にある食事用のテーブルや椅子が、砕けていたり、へっ込んでいたりしていた。


まるで戦争でもあったかのような跡だった。




「なっ…! どうなってんだ、これは」


「…ひどい…」


「……お兄ちゃん?」



俺は直ぐに千春の目を塞いで、見るな!と叫んだ。

この光景は良くないと判断した結果だった。

九条も口を手で押さえて、辛そうな表情を浮かべている。

そこに慶太があることに気づいた。



「あいつら……風紀委員の連中じゃねぇか!」


「風紀委員……! 嘘だろ!?」



風紀委員会…委員長、生徒会会計の泉堂茜によって統率されている委員会。生徒会の全面バックアップを受けているため、学園で二番目の権力を有している。


しかも学園の治安を守るためなら、体罰をもいとわない武器を持った戦闘集団……。


その風紀委員会の精鋭が全滅だなんて、相手は誰なんだ……。



「いや……それよりも」


「あぁ……」


「……」



俺・慶太・九条が沈黙をしていると、天王洲さんと千晴が心配そうにしていた。


そうか、天王洲さんは転入してきたばっかで、千晴は学年が違うから知らないのか。


すると雪が畏怖を込めて言ってきた。



「彼女が黙ってないよね……。 その彼女の笑顔の裏を見た者は皆、体も心も壊され、登校拒否になってしまうと恐れられた泉堂茜が……」



雪は続けて言った。



━━━泉堂の本当の素顔……“断罪の茜”と恐れられた、彼女が動き出すかもね。



次回へ続く!!


どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


友達との泊まり会、昔はよくやりました。実際はもっとカオスな状況ですが(笑)

寝るのを邪魔したりされたり大変でしたから…。


次回は戦闘一色です。それと今後、毎週日曜は本編は更新されません。その代わり、本編以外のことをやるか、休むかのどちらかをやります。

小説家になろうの「夏のホラー 2013」やってみようかとも思っているので。もし、やるとしたらそちらも是非読んでみてください。まだ未定なのですが(汗)

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