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未来の彼方  作者: 焔伽 蒼
生徒会激突編 後期
37/69

【第34話『風紀委員会』】

【5月22日(金)・5時30分『舞岡・一之瀬家・光司の部屋』】



━━━ほ、本当にやるの?


━━━勿論だよ。サヤヤンは光司君がどんな反応するか見たくないの?


━━━それは……見てみたいかも……


━━━わたしはやるー


━━━お♪チハチ~は分かってるね~


━━━お兄ちゃんの反応面白いもん!


━━━そ、それで、何をやるのですか?私もやるべきでしょうか?


━━━決まってるよ!寝ている光司君のベッドに、慶太を投入する!勿論、ナギちゃんもやるんだよっ


「慶太とかけまして、投入とときます、その心は?」


「光司君の断末魔が聞けるでしょう!」



そんな雪の恐ろしい企みを知った俺の背筋には寒気が走る。



「なるほど。それは断末魔ものだなぁ、雪」



やっと気付いたのか?雪がビクンッと肩を振るわせた。

千晴や九条は直ぐに気付いて、天王洲さんを連れて部屋を出ていったというのに。


ギギギッと雪が恐る恐る振り返った。



「あ、あれ? 何で光司君がこっちに……?」


「お前達が変な気を飛ばしながら部屋に近付いてくるから、何事かと思って起きちゃったんだよ」


「だ、だからって隠れなくても良いじゃん!びっくりしたじゃないか!」


「逆ギレか!?そもそもびっくりなのはこっちだろ!朝起きて隣に慶太が寝ていたらいろんな意味でマズイと思わないのか!?」


「思ってるさ!だからやるんだよ!」


「開き直り!?」


「光司君のその気配察知能力良くないよ!僕達がイタズラを仕掛けられないじゃんっ」


「逆ギレに開き直りと来て、最後は理不尽な説教とは……フフ……!」



俺は調子に乗った悪い子にお仕置きをしてやろうと思い、即座に雪との間合いを詰めて肩を押しつつ足払いをして、体制を崩した雪をボフンとベッドに優しく倒した。



「ひゃぁ!な、何をするのさっ」


「悪い子にはお仕置きが必要です。くすぐりの刑に処します」



俺はわきわきと手を動かし、悪どい笑みを浮かべながらベッドに倒れている雪に近付く。



「え?ちょ……冗談だよね?ひゃん」



俺が問答無用で雪の横腹から脇にかけてくすぐる。このラインが弱点だと言うことは知っているのだよ。



「あはは!イヤ……あはは…や…やめて……あはは…!」



涙目になりながらベッドで悶える雪。……やべぇ、何か凄く可愛く見える。

くすぐったくて笑ってるのだが、どこか楽しんでいるように見えるのは気のせいだろうか。


とりあえず、この顔をもっと見ていたくなった俺は、くすぐりを続行する。



「ちょっ!ほ、ほんとうにやめ……あん……あははははっ」


「俺をからかった罰だ。止めて欲しければ謝るんだ」


「あははっ…ご…ごめんなさ……」



謝り出したのでくすぐりの手をゆるめてやろうとすると、横から視線を感じて確認して見ると、そこには不機嫌な顔をした慶太がいた。



「あのぉ、お二人さん?仲が宜しいのは構いませんが、朝から騒がしい上に光司に至っては俺を踏んでるぞ!」



瞬間、俺と雪は一瞬で離れて弁明の説明をし出した。



「ち、違うんだよ!別にやましいことをしている訳じゃなくてっ。 て言うよりいつから居たの!?」


「そ、そうだぞ?俺は俺をからかいに来た奴に注意をだな! あと踏んでいたことには、マジで気付かなかった、そういえば居たんだったな!」



次の瞬間、慶太に怒られる俺と雪だった。何が怒られる原因だったのだろうか?



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【5月22日(金)・5時50分『横浜・開業学園・下駄箱』】



【光司視点⇒全体視点】



ここは校舎の玄関口。

いくつもの下駄箱が羅列していて、その奥にあるエントランスホールが広々としているのを見ることが出来る。


エントランスホールではよく生徒達が飯を食ったり、駄弁ったりしている安らぎの場だ。


そこに一人の男子が眠そうにあくびをしながら歩いていた。



「チッ、だりぃな。総会が中止なら休みにしろっつーの……」



桐谷は一人文句を言っていた。辺りには誰もいない。この時間帯に登校してくるのは桐谷啓吾くらいだろう。

桐谷は一人が好きな男だ。故に一般生徒が登校する時間とずらして学校に来ている。



「………」



だが今日はいつもと違うようだ。

黙ったまま桐谷は辺りを確認する。当然誰もいない。普通ならそう思うだろう。しかし、桐谷程の強者になると見える世界が変わってくる。



「……おい。いつまで隠れてるつもりだぁ?風紀委員さんよぉ」




桐谷は誰もいるはずのないエントランスホールで一人呟く。


すると柱や曲がり角の死角から、わらわらと人が出てきた。


その数は男女15人以上いた。


皆片腕に“風紀”と書かれた腕章が付けられている。

気配もない、姿も見えない、風紀委員会の待ち伏せを一瞬で見抜いたようだ。


そこで風紀委員の中から女性が一人出てくる。



「よく気付きましたね……狂犬・桐谷」


「……ったりめーだ。 いくら気配を消しても、その駄々漏れの殺気がありゃ、誰でも気付くっての。違うか?風紀副委員長、柊ちゃんよぉ」


「我ら風紀委員会の委員長“泉堂様”の命令です。貴方を粛正します!」



その言葉と共に、15人の風紀委員は桐谷に襲い掛かる。それぞれが殺気を放っている。全員一般人の枠を越えた達人なのだろう。


そんな状況にも関わらず、桐谷は愉しそうに笑う。



「はっ!何だか知らねーが……上等だぁ!かかって来やがれ!」



次回へ続く!!


どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


最近ペース絶好調です♪これもひとえに、皆様が毎回見てくださっているおかげです!


今回出まして風紀委員、その委員長が生徒会会計の泉堂と言う事実が発覚しました。つまり、粛正委員会と同じように風紀委員も開業の裏事情に通じているということですね。それが桐谷を狙うということは・・・?

光司達は大丈夫なのでしょうか。間違いなく風紀委員のメンバーは各々が高い実力を持っていることでしょう。


それでは、次回も宜しくお願いします。

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