【第11話『光司の独り下校』】
今回から第二章「生徒会激突編」開始です!
ここからバトル要素も多くなってきます。また、コメディやギャグ要素が好きな方もご安心下さい。
結構ありますので。一つのジャンルに拘らず、柔和よく様々なジャンルを混ぜて話を進めて行こうと思います。
俺と慶太はあれから校長室に行き平謝りをした。誤り続けること約30分。やっと校長が折れてくれて今回限りは謝罪文提出と言う形で収束した。
謝罪文はその場で20分かけて書いた為、6現目は出ていない。
だが6現目は日本史だ。担当教師が温厚で有名な高津先生なので怒られる心配はないだろう。
千晴の担任でもあるんだよな。
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【全体視点or30分前の2-C】
「……一之瀬君と梶間君の姿が見えないのですが」
高津先生が何かを悟りつつも、それは違うと現実逃━━━思い込みながら、クラスの皆に不在の光司と慶太の事を尋ねた。
クラスの皆は光司と慶太の席を見て納得したように頷き、高津先生の方を見る。
「な、何ですか?その同情に満ちた暖かな目は!またなんですか!また私の時に限ってサボりなんですかっ!?兄妹揃ってエスケープ何ですか!?」
そう、実は光司と慶太は過去に何度も高津先生の日本史をサボった前科がある。
理由は日本史が嫌い・高津先生は優しいから許してくれる等と、どれも小学生染みたものだ。
高津先生は瞳を潤ませながら、光司と慶太の席を寂しそうに見詰める。
その時の男性諸君の心の声《光司と慶太め!友江ちゃんを泣かせやがって!殺す!》、女性諸君の心の声《泣きそうな姿が可愛い、あやしてあげたぁい》等と生徒から色々な意味で慕われていた。
そこで雪が「はいっ」と手をあげて、教室の角に置いてある花瓶から花二本と、空きペットボトルを2つ持ってきて、光司と慶太の机にそっと添えた。
まるで二人が死んだかのような表現に対して、高津先生は「ふ、二人が死んじゃいましたっ!?」と、本当に死んだ人に対するような反応を取って泣き出してしまった。
「雪ちゃん、あまり高津先生いじめちゃダメだよ?」
彩香が注意をすると雪は「テヘッ」と舌をチロッと出して右手を頭にコツンとしウィンクをする仕草を取った。
結局、その後も泣き止まない高津先生をあやすので時間を食い、まともな授業が出来ずに終わった。
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そんな一部始終を記したメールが九条から送られてきた。
雪が相変わらずバカな事をやっているのに苦笑しつつも、高津先生に対して罪悪感が生まれる。
今度からはちゃんと授業に出るか……。
俺はそう決意をして、1人下駄箱で靴に履き替える。
「1人で帰宅ってのは久し振りだよな」
放課後、朝日も暮れ始める静かな時間、俺は下駄箱で呟いた。
慶太はバイトで反省文終えたと同時に帰ってしまうし、九条は部活で、千晴はその九条の部活姿を見学しにいき、雪に関してはメールで『横浜まで帰らないか?』と送信すると、30秒で『ごめんねー(;>_<;) 今日外せない用事があるから、このまま例のトコへ行かなきゃなんないんだw』と返信が来た。
どこだよ、例のトコって……。
一番驚いたのは天王洲さんだ。戸塚までと思い探しにいったら、校門前に停車していた黒塗りのベンツで帰っていった。ベンツでの迎えかよ!とツッコミたかったが、1人で叫んでも虚しいのでやめた。
と言うわけで、俺は1人だ。
そんな独りな俺が一言言えることがある。
「……さみしい」
日が沈み辺りが暗くなるように、俺も気分が沈み感じが暗くなる。
それにただ寂しいだけではない。
「……つまらない」
言葉のキャッチボールが出来ない。いくらボールを投げても、何も帰ってこない。何も無い、誰も居ないグラウンドを転がるボール……孤独だ。
そう今の俺は孤独なのだ。
「……俺も九条の部活、見学しに行こうかなー……」
俺が孤独の言葉を呟くと、誰かが後ろの廊下から近付いてくる足音がする。
誰か残ってたのか?俺は振り替えって見ると、そこには茶色と橙色を混ぜたような色の髪をした美形の男性がいた。そして、男性は俺に話し掛けてくる。
にしても、髪を肩まで伸ばしている。凄い特徴的な奴だな。
「ねぇ、キミ……」
「ん…? なに?」
「一之瀬光司くん……だよね?」
あれ?俺の名前を知っている……。誰だ?
こんな一度見たら忘れないような奴と知り合いなのか?俺は。
少し不穏な気配がするな。
何か嫌な予感がした俺は、少し警戒心を気付かれない程度に出して質問を返す。
「確かに一之瀬光司だけど、あんた誰━━━!?」
礼儀としてまず名を名乗った。
だけど気付い時には、その男は居なかった。
目の前から消えたのだ。普通の人ならそう思うに違いない。
しかし、俺には今の動きが見えていた。常人の速度を脱していたが、目の前の男は俺の視線の隙を突いて即座に移動していたのだ。
そして現在━━━男は俺の後方にいる!
その男は掌にして、構えを取りながら楽しそうに口を開いた。
「僕は生徒会“日暮垣内”!宜しくぅ♪」
ドッ!
鈍い音と共に俺は日暮垣内と名乗る男に掌打を食らわされた。
威力こそ後ろへジャンプする事で軽減させたが、衝撃は止められず俺は下駄箱の先にある傘だてに突っ込み、ガシャァン!と言う音と共にダメージを受けた。
「いっつ…!今日で何度目だよ、吹っ飛ばされるの!」
「へぇ、僕の掌打を喰らって立ち上がるなんて凄いじゃん」
余裕そうにか意外そうにかは分からないが、日暮は驚いた感じな表情をしていた。
「日暮…垣内!なぜ俺を攻撃する!」
「なぜって言われてもなぁ~」
そこで日暮は何かを思い付いたのか、「こうしよう」と促してきた。
「キミが僕に勝てたら教えてあげるよ」
日暮は楽しそうに笑いながら、構えを取った。
そして気が溢れている。舐めてくれるじゃないか、上等だよ!
俺は体内の気を循環させ、身体に気力として纏わせていく。
「やっぱり気力使いかぁ」
「お前も気力使いのようだが、さっきの掌打といい、何かの武術を習ってるな?」
気力━━━武術を極めると、気力と言うのを自在に扱えるようになる。
気の流れを操作し、身体強化に運用する技だ。
気力を纏っている状態は、通常より何倍何十倍もの力を発揮する最強の戦闘スキル。
それだけのスキルだけに、気力を扱う者は中々いない。10人に1人いるかいないかだろう。容易に修得出来るものではないんだ。
と考えると、四武生クラスは凄いよな。皆使えるんだからな……開業恐るべし。
「それじゃ、闘ろうか?」
「約束通りお前を倒して話してもらうぞ!」
俺達は互いに構えを取った。
次回へ続く!!
そろそろ後書きに何を書こうか迷ってきました・・・。そんな焔伽蒼です!
現在かなりのキャラが出てるかもしれませんが、今重要なのは光司とその友人達と生徒会ぐらいですね。
活動報告でのキャラ紹介もどんどん更新して行きますね!それでは、また明日若しくは明後日でお会いしましょう。




