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第33話 神が蒔いた毒麦

 空木零は、退屈していた。

 ニューヨークでの一件は、彼の目論見通り、いや、それ以上に面白い結末を迎えた。悲劇の魔王ソーニャ・ペトロヴァの自己犠牲による、完璧な奇跡。その裏側に隠された、悪魔的な契約の暴露。全世界の人間が、感動と罪悪感の入り混じった、複雑で後味の悪い感情の渦に叩き込まれた。

 その後の人々の右往左往する様を眺めるのは、実に愉快だった。ソーニャを聖女として神格化する者、邪神こそが真の救世主だと崇める狂信者、そして、そのどちらにも与せず、ただ神の理不尽さに唇を噛む黒田のような理性の信奉者。

 実に面白い。実に人間らしい。

 だが、どんな最高のエンターテインメントにも、いずれ「飽き」は来る。

 物語は、膠着していた。

 黒田たち「秩序」を重んじる勢力は、全世界の政府機関と連携し、邪神がもたらす「奇跡」という麻薬に依存しないよう、情報統制と民衆の啓蒙に努めている。一方で、邪神を崇拝する「混沌」を望むカルトは、水面下でその勢力を拡大させてはいるものの、まだ世界をひっくり返すほどの力は持っていない。

 凪。嵐の前の凪。

 その均衡と停滞が、空木零にとっては何よりも耐え難い「退屈」だった。


「……うーん。ちょっと、テコ入れが必要かな」


 彼は、食べ終えたコンビニの冷やし中華の容器をゴミ箱に放り投げながら、実に軽い口調で呟いた。

 今の世界に必要なのは、新たなヒーローでも、新たなヴィランでもない。

 彼らの戦いを、その対立を、より根源的で、より救いのない、永遠に終わらないものへと昇華させるための、絶対的な「物語」の補強だ。

 人間は、物語に弱い。ならば、彼らの歴史そのものに、決して抗うことのできない神聖な「物語」を埋め込んでやればいい。


「……タイムトラベルってやつ? 面倒くさいけど、たまにはいいか」


 彼は、軽く指を鳴らした。

 スキル【時空制御クロノス・ルーラー】ランク:EX。

 彼の周囲の空間が、僅かに陽炎のように揺らめく。時間の流れが、彼の意志のままに逆巻いていく。過去へと、過去へと。彼の意識は、物理的な肉体をその場に残したまま、時間の奔流を遡っていく。

 目指すは、西暦382年。

 ローマ帝国がキリスト教を国教として間もない、信仰と混沌の時代。

 彼の意識は、エジプトの砂漠地帯、そこにぽつんと存在する敬虔なキリスト教徒たちの小さな修道院へと、焦点を合わせた。


 修道院の、薄暗い写本室。

 一人の年老いた修道士が、羊皮紙に一心不乱に聖句を書き写している。そのあまりにも純粋で、疑うことを知らない信仰心。それこそが、神の言葉を植え付けるための最高の土壌だった。

 空木零の意識は、その修道士の背後に、音もなく、気配もなく降り立った。

 そして、スキル【概念創造コンセプト・クリエイト】と【精神干渉マインド・ハック】を、同時に発動させる。

 彼は、これから起きる未来の出来事を、古代の預言書のような荘厳で曖昧な言葉へと変換し、一つの「伝承」としてその場で創造した。

 そして、その偽りの伝承を、「大天使ミカエルからの啓示」という、最も敬虔な信者が決して疑うことのできない形にパッケージングし、老修道士の魂へと直接撃ち込んだ。


「――おお……!」


 老修道士が、突然天を仰ぎ、その目から大粒の涙を流し始めた。彼の脳裏には今、荘厳な翼を持つ天使の姿と、神々しい声で語られる「未来の預言」が、幻視として映し出されている。

 彼は、震える手で新しい羊皮紙を取り出した。そして、神から授かったと信じて疑わないその「啓示」を、一言一句違えることなく書き記し始めた。

 そこに記されたのは、二つの矛盾した、しかし、どちらも真実であるかのように語られる未来の断章。


『――遠き未来、人の驕りが天に達する時、混沌をもたらす者が現れん。その時、悪意という名の十字架を背負った聖女、その命を以て大いなる奇跡の門を開かん。心せよ。混沌こそは、万物の始まりにして終わり。形なきカオスにこそ、神が人に与え給うた原初の奇跡は宿る。故に、偽りの秩序に惑うことなかれ――』

『――遠き未来、人の理性が神を忘れし時、混沌をもたらす者が現れん。その時、人々の罪を一身に背負いし聖女、その死を以て大いなる奇跡の礎とならん。心せよ。秩序こそは、闇を照らす光にして星々の運行。人が自らの力で築き上げる理にこそ、神が人に望み給うた真の奇跡は宿る。故に、偽りの混沌に惑うことなかれ――』


 老修道士は、その二つの相容れない啓示を書き終えると、その羊皮紙を他の重要な文献と共に、大切に書庫の奥深くへと封印した。これが、いずれ千年以上の時を経て、未来の人類を永遠の神学論争の渦へと叩き込む時限爆弾とも知らずに。


「……よしと。これで、しばらくは退屈しないかな」


 空木零は、現代の自らの部屋で、満足げに伸びをした。

 彼は、歴史という名の土壌に、毒麦の種を蒔いた。

 後は、愚かで、そして物語を求める愛すべき人間たちが、その毒麦を聖なる福音として収穫してくれるのを待つだけだった。


 ニューヨークの奇跡から、三週間後。

 ヴァチカン市国、使徒宮殿の奥深く。そこは、カトリック教会の信仰と歴史の心臓部。その一角にある、一般にはその存在すら知られていない古文書修復室の空気は、張り詰めていた。

 若き司祭にして、古代文献学の天才と謳われるマッテオ・ロッシ神父は、拡大鏡を覗き込みながら、額に滲む汗を手の甲で拭った。

 彼の目の前には、数日前にヴァチカン地下の書庫の最も古い区画から偶然発見された、一巻の羊皮紙の写本が広げられていた。それは、これまでどの文献目録にも記載されていなかった、正体不明の古文書だった。

 問題は、その内容だった。

 コプト語に近い、極めて古い言語で書かれたそのテキストは、間違いなく4世紀末から5世紀初頭のもの。だが、そこに記されているのは、ありえないほど具体的で、そして冒涜的な「預言」だった。

 『混沌をもたらす者』、『悪を背負った聖女』、『大いなる奇跡』。

 その言葉の一つ一つが、先日全世界を震撼させたニューヨークでの出来事を、不気味なほど正確に言い当てていた。


「……ありえない。こんなことが……」


 マッテオは、震える手で十字を切った。

 これが本物だとすれば、神は、千年以上も前に、この現代の悲劇と奇跡を預言していたことになる。

 だが、彼を本当に震撼させたのは、その預言が持つ致命的な「矛盾」だった。

 写本は、明らかに二人の手によって、僅かな時間差で書き足されている。そして、後半の預言の「解釈」を示す部分が、全く正反対の内容になっているのだ。

 一方は「混沌こそが神の奇跡」と謳い、もう一方は「秩序こそが神の奇跡」と断じている。

 まるで、二人の天使が互いに全く別の神託を告げたかのように。


「……これは、悪魔の罠か……? それとも……」


 彼は、何時間もその写本と向き合った。そして、一つの恐ろしい結論に達した。

 どちらか一方が、偽物なのではない。

 この矛盾そのものが、この預言の本質なのだ。

 神は、人間に答えではなく、「問い」を与えられたのだ。

 彼は、この古文書が、人類の信仰の歴史を根底から揺るがしかねない、あまりにも危険な「爆弾」であることを理解した。だが、同時に、これを自らの判断で隠蔽することは、神に対する最大の冒涜であるとも感じていた。

 彼は、写本の精密な写真と翻訳、そして自らの所見をまとめたレポートを手に、震える足で部屋を出た。

 報告する相手は、ただ一人。

 この地上における神の代理人、教皇その人しかいなかった。


 使徒宮殿の、教皇の私的な書斎。

 窓から、サン・ピエトロ広場の柔らかな午後の光が差し込んでいる。だが、その光も、部屋の重苦しい空気を和らげることはできなかった。

 教皇グレゴリウス17世は、深い皺の刻まれた顔で、マッテオ神父が提出したレポートを、ただ黙って見つめていた。彼の隣には、国務長官にして教皇の右腕である現実主義者のベルナルド枢機卿が、苦虫を噛み潰したような顔で立っている。


「……ありえません、聖下」

 最初に沈黙を破ったのは、ベルナルド枢機卿だった。

「これは、かの『邪神』とやらが仕掛けた巧妙な罠です。我々の信仰を内側から分断させ、破壊するための、悪魔の福音書に違いありません。直ちに、この古文書は、最も厳重な封印の下に、永遠に葬り去るべきです」

 彼の意見は、組織の指導者として、あまりにも正論だった。この矛盾した預言を公表すれば、どうなるか。

 邪神の奇跡を信奉する者たちは、「混沌こそ奇跡」という部分を、自らの教義の根拠とするだろう。一方で、伝統と秩序を重んじる者たちは、「秩序こそ奇跡」という部分を声高に叫ぶ。

 カトリック教会は、1000年以上ぶりに、巨大な分裂――「シスマ」の危機に直面することになる。


 だが、グレゴリウス17世は、静かに首を振った。

「……ベルナルド。お前の言うことは分かる。だが、もしこれが、本当に我々の理解を超えた神の御心だとしたら? 我々に、それを隠す権利があるのかね?」

「しかし、聖下! これを公表すれば、世界は、大混乱に陥りますぞ!」

「世界は、既に大混乱の中にある」

 教皇は、静かに言った。

「我々は、ニューヨークで神の御業をまざまざと見せつけられた。死者が蘇り、街が再生する、絶対的な奇跡を。そして、その奇跡が、一人の女性の悲劇的な犠牲の上に成り立っていたという、あまりにも理不尽な真実を。……我々人間の小さな理屈など、もはや何の役にも立たんのだよ」


 彼は、立ち上がり、窓の外の広大な広場を見下ろした。そこには、今日も世界中から集まった大勢の信者たちが、祈りを捧げている。彼らは、答えを求めている。この狂ってしまった世界で、何を信じ、どう生きていけばいいのか。その魂の指針を。

「我々が今なすべきことは、真実から目を逸らすことではない。たとえ、その真実が、我々には到底理解できない矛盾に満ちたものであったとしても。それそのものを、ありのままに人々に示すこと。そして、共に悩み、考え、祈ること。……それこそが、今、我々に許された唯一の道ではないのかね」


 グレゴリウス17世の瞳には、指導者としての苦悩と、そして一人の信仰者としての揺るぎない覚悟が宿っていた。

 ベルナルド枢機卿は、もはや何も言えなかった。

 教皇は、振り返ると、マッテオ神父に、静かに、しかし有無を言わさぬ口調で命じた。

「……全世界の枢機卿に緊急招集を。そして、サン・ピエトロ大聖堂にて、臨時でのミサの準備を進めなさい。……全世界に、ライブ中継でだ」

「……かしこまりました」

「そして、全世界のメディアに、こう通達しなさい」


「――神が我々に、新たな『福音』をお示しになられた、と」


 そのニュースは、核爆弾のように全世界を駆け巡った。

 『ヴァチカン、緊急ミサを全世界へ生中継』。

 いったい、何が発表されるのか。邪神に対する破門宣言か。あるいは、スキル神との公式な同盟の発表か。あらゆる憶測が飛び交い、その日のサン・ピエトロ大聖堂は、歴史上類を見ないほどの注目を世界中から集めていた。


 日本の超常事態対策室でも、黒田たちが、固唾を飲んでその中継映像を見守っていた。

「室長……。ヴァチカンが動きました。一体、何を……」

 佐伯が、不安げに呟く。

「……分からん。だが、これが我々の戦いに、巨大な影響を与えることだけは確かだ」

 黒田は、唇を噛み締めていた。宗教。それは、国家や法律以上に、人々の行動原理を根底から支配する力を持つ。もし、ヴァチカンが邪神を支持するような声明を出せば、世界は一気に混沌へと傾く。


 やがて、荘厳なパイプオルガンの音色と共に、ミサが始まった。

 白一色の祭服に身を包んだ教皇グレゴリウス17世が、祭壇の中央へと、ゆっくりと進み出る。その姿は、テレビ画面を通しても、神々しいほどのオーラを放っていた。

 彼は、深々と祈りを捧げた後、用意されたマイクの前に立ち、そして、全世界の何十億という人々に向かって語り始めた。

 その声は、老齢にも関わらず、力強く、そして澄み切っていた。


「……愛する兄弟姉妹たちよ。……今日、私は、皆様に告げなければならない一つの重大な『啓示』について、お話しするためにこの場に立っています」


 彼は、古文書の発見の経緯を、簡潔に説明した。そして、いよいよその核心部分へと踏み込んでいく。


「……その千年以上前の古文書には、驚くべきことに、先日ニューヨークで起きたあの悲劇と奇跡が、預言されていました。……『混沌をもたらす者が現れ、悪を背負った聖女が死すとき、大いなる奇跡が起きる』と」


 その言葉に、全世界が息を飲んだ。

 黒田も、椅子から身を乗り出していた。やはりそうか。ヴァチカンは、この一連の出来事を、「神の計画」として公式に認めるつもりなのだ。


 だが、教皇の次の言葉は、その全ての予測を根底から覆した。


「……しかし、兄弟たちよ。この預言には続きがあります。そしてそれは、我々人間の浅はかな知恵では、到底理解することのできない、二つの完全に『矛盾』した神託なのです」


 教皇は、祭壇に置かれた古文書のレプリカを、厳かに両手で掲げた。


「第一の神託は、こう告げています。『混沌こそは万物の始まりにして終わり。偽りの秩序に惑うことなかれ』と」

「そして、第二の神託は、こうも告げているのです。『秩序こそは闇を照らす光。偽りの混沌に惑うことなかれ』と」


 ミサに参加していた信者たちが、ざわめき始める。

 黒田の隣で、佐伯が、信じられないというように呟いた。

「……矛盾……? 一体、どういうこと……?」


 教皇は、そのざわめきを、静かに、しかし力強い視線で制した。


「……そう。矛盾しているのです。混沌と秩序。そのどちらもが、『神が人間に与えた奇跡』であると、この預言は示している。……我々ローマ・カトリック教会は、この数日間、このあまりにも深遠な謎について議論を重ねてまいりました。そして、一つの結論に達しました」


 彼は、一度天を仰いだ。そして、絞り出すように、しかし揺るぎない確信を持って、全世界に宣言した。


「――それは、『我々人間には神の御心は理解できない』という、ただその一点の真実です」


「神は、我々に答えをお与えにならなかった。神は、我々にただ巨大な『問い』をお与えになったのです。混沌を選ぶのか、秩序を選ぶのか。奇跡にすがるのか、自らの理性を信じるのか。……その選択を、我々一人一人に委ねられたのです」

「故に、我々教会が、どちらか一方を『正しい』と断じることはできません。それは、神に対する最大の冒涜となるでしょう」

「我々は、本日、この矛盾した預言の全てを公表します。そして、全世界の兄弟姉妹たちと共に、このあまりにも重い問いを背負い、祈り、そして考えていきたい。……それこそが、今この混沌の時代を生きる我々に課せられた試練なのだと信じて」


 教皇の、そのあまりにも正直で、あまりにも誠実な、そしてある意味ではあまりにも「無責任」な演説は、終わった。

 だが、世界は、永遠に変わってしまった。


 黒田は、対策室の椅子に、深く、深く身を沈めていた。

 終わった。

 全てが、終わった。

 彼は、心の底からそう思った。

 ヴァチカンが、最悪の、しかし最も誠実な選択をしてしまった。

 彼らがどちらか一方を、例えば「秩序こそが善」だと断じてくれていれば、まだ戦いようがあった。だが、彼らは、「どちらもが神の御心」であると認めてしまったのだ。

 これで、世界はどうなる?

 邪神を信奉するカオス・カルトは、「混沌こそ神の奇跡」という、最高のお墨付きを得た。

 一方で、自分たちのような秩序を重んじる勢力もまた、「秩序こそ神の奇跡」という大義名分を得た。

 だが、そのどちらもが「神の言葉」である以上、互いに相手を「悪」として断罪することが、極めて困難になってしまった。

 これから始まるのは、正義と悪の戦いではない。

 ただ、解釈の違う二つの「正義」が、永遠に殺し合う、出口のない宗教戦争だ。

 黒田の脳裏に、スキル神のあの不吉な言葉が蘇る。

『物語と、物語の戦いなのじゃ』。

 今、まさに、その最悪の物語の幕が切って落とされたのだ。


 そして。

 その全ての元凶。

 空木零は、自室で、その歴史的なミサの中継を、実に楽しそうに見ていた。

 彼は、カップ焼きそばを一口すすりながら、心の底から満足げに呟いた。


「……うんうん。素晴らしい。実に素晴らしいじゃないか、人間たち」


 彼は、ただ小さな矛盾した「物語」の種を、千年以上前の過去に蒔いただけ。

 だが、人間たちは、そのたった一つの種から、これほどまでに見事に、壮大で、そして救いのない内戦の木を育て上げてくれた。


「僕が何もしなくても、君たちは、勝手に僕の望む最高のエンターテインメントを演じてくれるんだねえ」


 彼の退屈は、完全に消え失せていた。

 これから、世界という名の巨大な劇場で、どんな血なまぐさい、そして滑稽な宗教劇が繰り広げられるのか。

 それを、観測できる。

 ただそれだけのことが、彼にとっては、何物にも代えがたい至上の喜びだった。

 神は、沈黙した。

 そして、人間たちの終わりなき狂騒が、今、静かに、そして確かに始まった。

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