第5話 ツノだせ槍だせ 目玉がキモーオイ
①【追獄獣バルグルムの「執念の瞳」】 GETだぜ!
②【四脚鎧蟲スパルディオ虫の「硬殻神経核」】 GETだぜ!
③【喰雷鳥クルバクの「放電羽」】 GETだぜ!
④【紅眼熊ルガンの「逆鱗」】GETだぜ!
⑤【地裂魔牛ゴルマーダの「震脚蹄」】◀(挑戦中)
「……なんやあれ?」
谷間に響きわたる“ズドン!ズドン!”という地鳴り。
そして山を割って現れたのは――
地裂魔牛ゴルマーダ。
その姿は、地獄からの悪夢。
・下半身は筋肉もりもりの闘牛!
・上半身は巨大なカタツムリの殻と目玉が2本ニョッキリ。
・蹄一つで地割れ、咆哮で鳥が気絶する。
・なにより目が……キモい。ピクピク動く。
「やだあああ!!なんで目玉ニョキニョキしてるの!?!?」
ティリスが魂の叫びをあげる。
「つの、つの…あれ天然槍やん!?」
エミリーは震えながらも観察している。
「牛!なのに!頭がエスカルゴォォオオ!!!」
コニちゃんが涙目で叫んだ。
牛と言えばあれ!
闘牛作戦がスタート!
「よし、やるぞ!!」
護が叫んで、戦闘開始!
全員、闘牛士ごっこのように赤い布を振って誘導。
「ほらこっちやでー!情熱のトリートメントやー!」
「ちょ、それ髪用やろ!?!?布ちゃうやん!」
ゴルマーダは怒り狂い、突進!
その蹄が地面を割り、岩を砕く!
「足もとはやべぇ!震脚蹄の破壊力半端ねぇ!!」
護が宙に跳ぶ!
「ティリス、目玉に一発!」
「了解!」
ズパァァン!
光の矢が飛び、目玉に直撃!ぐにゃっと潰れる音が響いた!
「ぎゃあああ目玉潰れたぁぁぁ!!!キモッ!!」
コニちゃんが絶叫。
「いっけぇ!相撲ラリアット!!」
コニちゃんが牛殻の側面に飛び蹴りを入れると、ゴルマーダが横転!!
地面が揺れ、轟音が走る。
「今や!トドメ刺すで!!」
デフリーの叫びと共に、全員で連携攻撃!
護の剣が震脚蹄を切り裂き、
ティリスの矢が最後の目玉を貫き、
エミリーの火球が内臓ごと炙る!
そして
「はい、討伐完了っっっ!!」
「調理タイム、最終回スペシャルになります。」
デフリーが目をキラッキラに輝かせながら立ち上がる。
「さあああ!超進化スープのラスト食材!やっちゃるでぇぇ!!」
◆本日の献立:地裂魔牛ゴルマーダ
・【エスカルゴ風カタツムリ頭】
→ ガーリックバターでじっくり煮込み、白ワインで蒸す。パン付き。
・【魔牛のローストビーフ】
→ 脂身の少ない腰肉を塩とハーブでマリネ、炭火でじっくりロースト。
・【震脚蹄のゼラチン煮込み】
→ コラーゲンたっぷり。薬草とスパイスで煮詰めてコク深く!
「いただきますっっ!!」
パーティー一同、手を合わせてがっつく!
「うわっ!このローストビーフ、脂が甘い!」
「こっちはカタツムリだけど……あれ?うまっ!!」
「やべぇぇ!ゼラチン煮込み、ぷるぷるとろとろやで!!」
「トロールも感動……!!」
コニちゃんが涙しながらかぶりつく。
全ての素材が揃った。
・バルグルムの「執念の瞳」
・スパルディオ虫の「硬殻神経核」
・クルバクの「放電羽」
・ルガンの「逆鱗」
・ゴルマーダの「震脚蹄」
俺たちは古代魔女マーリンの元へと戻るのだった。