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【5万4千PVアクセス突破 全話 完結】『最初に倒されるはずのボス、ホブゴブリンの俺。転生して本気出す。〜3年後に来る勇者を倒すための準備録〜』  作者: 虫松
第十二章 魔族の勇者たち最終進化へと

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第4話 超ブチギレ熊出没注意!

①【追獄獣バルグルムの「執念の瞳」】 GETだぜ!

②【四脚鎧蟲スパルディオ虫の「硬殻神経核」】 GETだぜ!

③【喰雷鳥クルバクの「放電羽」】 GETだぜ!

④【紅眼熊ルガンの「逆鱗」】◀(挑戦中)

⑤【地裂魔牛ゴルマーダの「震脚蹄」】


「うわぁぁぁぁぁああああ!!!」


木がなぎ倒される。地面が抉れる。

魔族パーティーが全力で逃げまわるなか、紅眼熊ルガンはガオオォオオ!!と凄まじい咆哮を上げて突進してきた。


体高2.5メートル、真紅に染まった両目と、

背中にびっしり生えた逆立つ毛並みが、怒りのオーラを放っている。


「ぎゃあああ!? あれ無理!無理のやつ!熊の怒りとか関係ない、存在が怒り!!」

デフリーが泣きながら走っている。


「ちょ、ティリス!矢は!?エミリー、火ぃ出してよ火ぃ!!」

護が叫ぶが、


「矢、抜いたそばから折られてる!」

「炎の結界、正面から踏みつぶされた!」


「な、なんて攻撃特化……いやもはや知性ゼロやんけ!!」


ズドォォォン!!!


地面に拳を叩きつけたルガンの一撃で、

一帯の森が崩れ落ちる。


その瞬間――


「よっしゃ、ワイに任せとき!」


と、火トロールのコニちゃんがズンズンと前へ出た。


「熊言うたらなぁ、相撲やろがい!!!」


「いやなんで!?!?!?」


◆伝説の一番、熊vsトロールの土俵入り◆

西 紅眼熊ルガン

東 トロール族のコニちゃん


コニちゃんが手で輪を描いて土俵を示すと、

ルガンはなぜか「ガォ?」と一歩踏み出した。まさかの空気読める系熊。


「しょぉ〜のぉ〜……はっけよい!!」


ズドン! バチィィィン!!!


衝突した瞬間、風圧が爆発し、草木が吹き飛ぶ。

パーティー全員が目を見開いた。


「押し込まれてる!?あのコニちゃんが!?」

「なんて脚力……くそ、熊の逆鱗を侮るなってことか……!」


だが


「うりゃぁぁぁああああ!!!」


コニちゃんの足が地を蹴り、膝が沈み、背筋がバチィと音を立てる。


「トロール千年奥義!!炎の吊り落としじゃああああ!!」


ズオォォォン!!!


紅眼熊ルガンが宙を舞い、

土煙の中、背中から豪快に叩き落とされた。


バタン。…ピクピク。


「あい、勝負ありぃぃぃっ!」


全員:「コニちゃんが勝ったあああああ!!??」


そしてお待ちかね、熊肉タイムへ

「さーて、お次は本職やで」


デフリーがいつものようにニッと笑って、

倒れたルガンに近づく。


「熊はなぁ、手がいちばん美味いんや。筋肉と脂のバランスが神なんよ」


巨大な熊の前脚を切り出し、血抜きしてタレに漬け込む。

そこに彼特製の「バーベキューソース」をたっぷり塗る。


◆デフリーの熊用BBQソース◆

・黒糖

・発酵タマネギ酒

・スモーク香草

・マスタードシード

・にんにく+唐辛子ちょびっと


「焼いて、塗って、また焼く! これが“熊焼き三段返し”や!!」


コニちゃんが網を抱え、ゴウゴウと火を操って調理開始。


ジュワァァァッッ!!


漂う香りだけで、全員の腹が一斉に鳴った。


宴、が開かれた。

「うわ、すごい……柔らかいのにジューシー」

「歯ごたえもええなぁ……噛むほど旨味が湧いてくる」


「熊肉の手、さいこー!!」

コニちゃんがバリバリ食べながら叫ぶ。


「こりゃあ……進化どころか、昇天できるレベルのうまさやで」


一行は骨までしゃぶる勢いで、紅眼熊ルガンを美味しくいただいた。


もちろん、目的だった素材――

【逆鱗】も、しっかりゲット。


護は、また一つチェックを入れながらつぶやいた。


「これで。残りはあと1つ……スープ、完成が見えてきたな」


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