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【5万4千PVアクセス突破 全話 完結】『最初に倒されるはずのボス、ホブゴブリンの俺。転生して本気出す。〜3年後に来る勇者を倒すための準備録〜』  作者: 虫松
第十二章 魔族の勇者たち最終進化へと

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第3話 カミナリ鳥を撃ち落せ。

◆超進化スープ 具材リスト◆


①【追獄獣バルグルムの「執念の瞳」】 GETだぜ!

②【四脚鎧蟲スパルディオ虫の「硬殻神経核」】 GETだぜ!

③【喰雷鳥クルバクの「放電羽」】◀(挑戦中)

④【紅眼熊ルガンの「逆鱗」】

⑤【地裂魔牛ゴルマーダの「震脚蹄」】


「いたぞ! あの稲光の中や!」


護が空を指さすと、雷雲を裂いて旋回する漆黒の巨鳥が現れた。

全長2メートル、翼からバチバチと青白い雷が放たれ、岩場の木々を燃やしながら飛び回っている。


喰雷鳥クルバク

空中から高圧電撃を叩き込んでくる、空飛ぶ要注意モンスターである。


「まずいってあれ、雷耐性ないって、オレ燃えるって!!」

コニちゃんが耳を押さえながら、火トロールのくせにビビりまくる。


「飛んでるのって、どうやって倒すんだよ……」

護も顔をしかめたが、デフリーは静かに手を上げた。


「こういう時は――投石や!」


「原始的ーーー!?」

全員のツッコミが山に響いた。


◆狩り開始!クルバク落とし作戦

「いいから投げろぉぉぉ!あいつ今、旋回中や!」

「うおぉぉぉぉ!!」

「投げるぞォ! 1、2、3――ほらっ!」


岩、丸太、槍、投げナイフ、木の枝、果てはエミリーが脱ぎ捨てたスリッパまでが空に舞う。


だがクルバクは高速で旋回し、バチバチと雷を撒きながら見事に全部回避!


「……だめや、ぜんっぜん当たらん」


全員が肩を落としたそのとき――

ひときわ眩い光の矢が空を裂いた!


「風の導き、光よ穿て――《閃撃の白弓》!」


ティリスの魔法が籠った矢が一直線にクルバクの頭へ突き刺さり、

ピシャアアアアン!!という凄まじい音とともに、雷鳥が空中で爆ぜた。


「ナイスショット!」「やったぁぁぁ!」

全員が歓声を上げた。


地面にどさりと落ちた雷鳥の死骸からは、青白くひかる「放電羽」が輝いていた。


そして調理タイム

「よっしゃぁぁ、今夜はトリやトリ!!」


デフリーの料理魂が燃え上がった。


「七面鳥と同じ構造や! これは絶対うまいで!」


羽をむしり、丸ごとロースト。

香草と野草で下味をつけ、内部にはキノコと炊いた粟を詰め込む。

外皮には岩塩とスパイスをすりこみ、火トロールのコニちゃんの「トロ火」でじっくり焼く。


「じゅうううう……カリッ、パリッ、じゅわ~♡」


「……う、うまそすぎるやろ」

護が思わず唾を飲み込む。


デフリーが仕上げに蜜酒ベースのソースをかけて、香ばしい匂いがあたりに広がる。


「さあ、みんな~! カミナリ七面鳥の丸焼き祭りやで~!」


宴のあと、みんなで焼き鳥(超高級)をむさぼりながら、

ティリスは静かに言った。


「飛んでる獲物は、狙い甲斐があるわね。ふふっ」


コニちゃんは「もう一羽いこう!」と叫び、

エミリーは羽のスープで優雅にお茶タイムを始めていた。


「よし、放電羽……ゲットだぜ」

護はスープ具材リストに、三つ目のGETだぜと、チェックマークをつけた。


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