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【5万4千PVアクセス突破 全話 完結】『最初に倒されるはずのボス、ホブゴブリンの俺。転生して本気出す。〜3年後に来る勇者を倒すための準備録〜』  作者: 虫松
第七章 レインボードラゴンとホブゴブリン

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第5話 レインボードラゴン観察の発表と逆転の鍵

「いや……今の傭兵団の戦いで、確信した」


傭兵団が全滅したあの戦い。その間ずっと、俺の目は竜の魔力の揺らぎを見逃さなかった。


「レインボードラゴンは……《属性変化型》だ」


「属性変化型?」

コニちゃんが首を傾げる。


俺は頷き、スケッチブックを広げて地面に属性の輪を描く。


「一つの属性を纏ったまま戦ってるわけじゃない。絶えず属性を変化させてる。しかも」


そこに、輪を描くように矢印を引いていく。


▼《属性変化の法則》▼


挿絵(By みてみん)


火→水に弱い 火→地に強い

地 →火に弱い 地→風に強い

風 → 地に弱い 風→水に強い

水 → 風に弱い 水→火に強い


光 → 闇 → 雷 → ループ


「属性が変化する“瞬間”だけ、体内に前の属性の《残滓ざんし》が残る。

その時に“逆属性”で攻撃すれば……効くんだ」


「なるほど……! だから傭兵たちの攻撃が途中で通じなくなって、連携が崩れたのね」

エイミーが鋭く頷く。


「おおおっ!? やっと俺の出番か!」

デフリーが持っていたフライパンをぶんぶん振りながらはしゃぐ。


俺たちのパーティは、この通り。


パーティ編成と属性

エイミー:水属性魔法(→火に強い)


コニちゃん:火属性魔法(地に強い)


護(俺):地属性魔法(風に強い)


デフリー:回復・補助特化


「つまり、あいつが属性を切り替える瞬間を見極めて、一つ前の属性の逆を突く。

タイミングが合えば、強烈なダメージを叩き込める」


「でも……それって、運もあるんじゃない?」

コニちゃんが不安げに言う。


「その通り。7属性のうち、逆属性で突けるのは最大で3つ。

つまり7分の3の確率で弱点を突ける」


「でも今の私たちには、デフリーの補助もあるし、弱点を突くまで耐えられる」

エイミーが笑みを浮かべる。


「勝てるチャンスがあるってことよ」


俺たちは視線を合わせた。


「行くぞ。準備は整った」

俺は立ち上がり、背負っていた杖を握り直す。


《彩光の霊峰》の頂上へと、一歩ずつ踏み出す。


そして、そこには


七色のオーラを纏い、空と大地を統べる神話の支配者。

《レインボードラゴン》が、全てを見下ろしていた。


しかし、今度は違う。

俺たちは、逃げない。


「勝つぞ」

俺は空を仰ぎ、呟いた。


「あいつを、神話から引きずり下ろす!」


レンボードラゴンを倒して進化する。俺たちは闘いの前夜に鼓舞しあった。


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