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【ランキング65位達成】累計6万2千PV『最初に倒されるはずのボス、ホブゴブリンの俺。転生して本気出す。〜3年後に来る勇者を倒すための準備録〜』  作者: 虫松
第六章 パルテオン神殿と勇者裁判

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第6話 転生勇者に私刑判決

パンテオン神殿神の像が見下ろす“法の間”。


転生者イザベル=クロフォードの前に立つのは、かつて栄光を担っていたはずの男、勇者アレス。


その目に、もはや正義の光はない。ただ暴力と殺意だけが燃えていた。


「勇者アレス。ローゼリア王とその側近、大臣、大将軍を殺害したことを認めますか?」


イザベルの静かな問いに、アレスは口元を歪めて笑う。


「おう、やったったわ。アイツら、俺を失敗とかいいおって。気に入らんかっただけや。文句あるやつ全員殺したる。それがワイの流儀や」


ざわめく法廷。だが、イザベルは怯まない。


「……そして、あなたはエルシアの村を見捨て、百余名の命を奪いましたね?」


「見捨てた?違うな。ワイは助けんかっただけや。救っても、どうせすぐ死ぬモブの雑魚どもやろ。

そんなやつらのために、なんでワイが命かけなアカンねん。アホちゃうか」


静寂。


その言葉に、神官たちは目を見開き、魔法陣が浮かび上がる。


イザベルは毅然と告げた。


「……これ以上は聞く必要もありません。あなたは転生者の名を汚し、法を踏みにじりました。

勇者アレス、あなたを私刑に処します」


「はぁ?」


アレスの顔から笑みが消えた。


「私刑?ワイを誰やと思てんねん。救世主?ちゃうわ、俺が神や!

法や正義が何や!くだらん幻想で人間を縛りつけとるだけやないか!」


ドンッ!


アレスの魔力が爆発するように解き放たれ、床が割れ、神官の数名が吹き飛んだ。


「お前ら全員、皆殺しにしたるわああああああああああッ!!」


神殿が震え、天井がきしむ。

アレスの両手に黒い雷光がまとわりつく。


「ワイに逆らう者は全員、地獄行きや!!」


イザベルは即座に詠唱を開始する。


「《聖印解放・第五法典──神罰の光、我に宿れ……》」


だが——その瞬間だった。


「遅いんじゃ、ボケェ!」


シュッ——


アレスが瞬間移動の魔法を発動し、イザベルの目の前に現れる。

黒い剣を一閃、イザベルの喉を


スパッ!


血しぶき

薄紅の霧が舞う。詠唱が止まり、イザベルが崩れ落ちる。


「神に許しを請うことも、助けてもらうこともできへんな……」


アレスはイザベルの血で濡れた剣をゆっくりと持ち上げた。


「お前はここでゲームオーバーや。お終いや!」


アレスの笑い声が神殿中に響く中、法による正義は崩壊した。



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