『ミュータブルハンター』

⑷『ミュータブルハンター』

⑷『ミュータブルハンター』

㈠

ミュータブルハンターは、どこからどこへと、移動するのだろうか。現象しているのであるから、可視化されるも良し、不可視でも良し、という感じだが、やはり、必要な情報を集めないと、ミュータブルハンターには出くわさないのだろうか。

㈡

そんなことは、しかし、最重要ではない。最重要は、ミュータブルハンターから、何を聞き、何を得るか、ということに尽きるだろう。恐れ多くも、ミュータブル＝無常の、という意味なのであるから、諸行無常を、考えずには居られまい。

㈢

とは言え、一生、出くわさないかもしれない、ミュータブルハンターに、今から、どう接するか、などと言うことを考えるのは、愚問であろう。自然と、出くわすことによって、その明度が、冥土まで、鮮明になるのかもしれないのだから。