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⑶『ミュータブルハンター』

⑶『ミュータブルハンター』



ミュータブルハンターが、俺にどうのこうの言っていた、という噂は、一度も聞いた事がない。それくらい、距離感のある、対象なのである。そうであるからと言って、ミュータブルハンターは、何を目的に現象しているのかは、俺は知らない。



どうしようもなく、ミュータブルハンターは、ミュータブルハンターらしく、居るのだろうから、俺は俺で、俺らしく居ることで、何とか、対等のイメージが、固定されるだろう。この固定観念は捨てずに、執筆を続けてみるつもりではある。



しかし事実、俺は、どうか、ミュータブルハンターが、俺に悪意を持つ前に、現象から存在へと移行して貰いたいのだ。存在ならば、俺は俺で、ミュータブルハンターと向き合えるだろう。一先ずの安心を、得たいのである。

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