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閉鎖病棟の辛さ

 実際にムードメーカーと呼ばれる人は気分の上下が激しく普通の人よりも双極性障害(気分障害・感情障害)になりやすい。そこに酒類やタバコが加わると、躁転(スパーク)あるいは極度の鬱状態になる。


 一度双極性障害を発症すると完治は難しく、精神病薬による薬物療法による精神状態の安定化(寛解状態)を維持する様に努めるしかない。


 いずれにせよ、気分が安定していれば、他人に迷惑をかけずにまた家族にも迷惑をかけずに、通常の生活が送れる。


 しかし、自分の勝手な判断で投薬を中止したり、不規則な生活を送っていると、双極性障害はたちまちぶり返し他人に迷惑をかけるだけではなく、自らも入院しなくてはならなくなる。


 入院生活はとても悲惨なものである。外出・酒・タバコは終日禁止。超健康的な三食の飯を食べるだけ。恋愛も禁止。sexも出来ず自分のベットでご自愛する毎日。


 この閉鎖病棟の辛さは経験した人にしか分からないだろう。更にもう一段厳しい隔離となると、OT(図画工作)も出来なくなる。牢屋の様な部屋でただひたすら寛解状態になるのを待つ。その為だけに一日何もせず窓の外をボーッと見るか、寝て過ごす。


 ユウタも隔離の経験があるのでその気持ちは痛いほどよく分かる。更に一段階上の拘束となると、トイレにも行けなくなる為、ぺニスに管を通される。うんちはおしめで対応する。これはユウタも経験が無い。


 それでも駄目なら拘束+薬剤の点滴を強制投与に踏み切る。全ては医師の判断で決まるのだが、並の患者(クランケ)は拘束されたりはしない。躁状態の時だけではなく、鬱状態が酷く自傷の恐れがある場合も同様の措置が取られる。


入院には措置入院と医療保護入院と任意入院(解放病棟)があるが、措置入院は入院費用は0円で、医療保護入院なら月約10万円位の入院費用がかかる。

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