ユウタの幼少期
と、まぁここまではほんのプロローグだ。
先ずはユウタの幼い頃から振り返って行く事にしよう。
時はさかのぼり昭和55年(1980年)8月17日、ユウタは新潟県新潟市中央区に生まれた。血液型は我が道を行くB型。まぁ、それは双極性障害とは全く関係ないが。
幼少期の記憶はかなり曖昧である。小学生高学年、ユウタは本当はバスケをやりたかったのだが、仲良しグループが全員野球部に入った為、仕方無く野球部に入った。体格の良かったユウタは全く向いていないキャッチャーをさせられる事になった。
ボールは恐くて目をつぶってしまうので、全くボールが捕れない。あーあ本当はバスケがしたかったのに。ユウタの野球センスは全く無かった。
それはさておき、親友のコジンと知り合ったのもこの頃である。ユウタの幼少期はコジンが一番よく知っている。幼少期の体験を振り返る事で自己の性格や性質を読み解く事は出来る。それは双極性障害と言う病気と深く関わっている事は確かである。
コジンいわく、ユウタはクラスのムードメーカーで人気者であったと言う。もちろん、この頃はまだ双極性障害を発症してはいない。この頃のユウタは両親の言う事をよく聞くよい子、出来た子であった。ただ、勉強の方はからきし駄目で苦手だった様である。
コジンいわく、ユウタはお世辞にも優等では無かったと語っている。それを補って余りある人間性がユウタにはあったのである。だからいじめられっ子にはならなかった。ガキ大将とまでは、ユウタの場合言い過ぎだが、それに近いポジションで、小学生生活を送った。
思春期もまだであるこの時期、多少の好いた嫌いだはあったかもしれないが、大人になっても記憶に残る大恋愛は無かったと記憶している。そうこうしている内にユウタは中学生になった。