恐れる事なかれ双極性障害
大切なのは誰にコントロールされるか、と言う事ではなく自己の病気を理解し自分でセルフコントロール出来るかと言うのが第一で、仕事は二の次なのである。ストレスはこの双極性障害においては、一番の大敵である。
もちろん、病気を持ちながら働いている人も少なくなくない。だが、病識が薄くと言うよりは病気を理解しないで働いている人は結構いる。
双極性障害の躁状態は自分にとって好調だと言う認識でバリバリ働けてしまう。かと思えば、今度は調子の悪い鬱状態が来てしまう。何も治療しないとこの繰り返しである。
あるいは、躁状態や鬱状態のどちらか一方だけが、悪くなるケースも存在する。この作品で紹介したユウタや玄ちゃんは躁状態が著しく悪い双極性障害Ⅰ型による精神障害者であった。
この病気は完治するのは難しいが、症状をコントロールして寛解状態になる事は可能である。言うなれば、高血圧や糖尿病に近い一生ものの病ではある。
だが、薬物療法がハマれば全く普通の一般人と変わらない生活を送れる病だ。少し気を付けて薬を飲めば良い。ほんの少し気を付けるだけで、双極性障害は充分に寛解状態を維持出来る精神疾患である。
この話は、ユウタを軸とした実話である。何度も言うようだが、双極性障害は躁転しないように薬を飲み続けて、しっかり眠ってさえすれば恐れる事はない病である。8時間を目安に眠り朝昼夕3食きちんと取り、処方された薬をきちんと飲む事が大切である。それさえ気を付ければ大した病気ではない。と申しても問題は無いと思う。




