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Yuuta's Life ~双極~  作者: 佐久間五十六


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ユウタにとって最良の道

 とは言え、もう40代半ばにさしかかろうとしている。


 両親も社長もいつまでもいない。経済的に自立するのは勿論だが、未だに不安定な病状のコントロールが出来なければ再入院と言う最悪のケースもありうる。


 充分な財力があれば入院費用には困らないだろうが、今の様な金欠状態では生活保護を受給しなければならなくなる。


 入院生活の辛さはユウタ自身が一番よく分かっている。だから、例え両親や社長がいなくなっても、そのようにはならず自活出来る力がユウタにはある。あくまでもたらればの話ではあるが…。


 N澤医師の言う事をきちんと守り、タバコを吸い過ぎない事。これがユウタにとって最良の道を切り開く術である。これ!と言う薬がピタリとはまっていないのが一番の悩みだろうが、まぁ微調整をしている段階にあり、次第に固まるだろうと、ユウタは大して心配はしていない。


 仕事も社長がいるうちは心配ない。半独居と言うのは縛りが有る様で息苦しいかもしれないが、そこは割り切るしかないだろう。車もガソリンも支給されているのだから、少なくとも、タバコ1日4本の玄ちゃんよりはよほどマシである。


 それでも不満があるならば、玄ちゃんが怒るだろう。更なる生活水準の向上には、まず大前提として病状の安定がベースになるのは言うに及ばず、これまで培って来た社会人としての経験を最大限に活用して、安定収入を勝ち取る事である。


 ユウタならば病状のコントロールさえ上手く行けばそれは容易い事であると考えられる。気分安定薬バルプロ酸ナトリウムを軸とした薬物療法が上手く行けば…と言う仮定の話ではあるが。


 

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