いつまでもあると思うな社長と金
社長の男気と言うか懐の深さには、恐れ入る。
社長やつよしさんや神保さんに出会えていなければ、今でもM病院にぶちこまれていただろう。カツカツだが、今社会生活を送れているのは、全て社長のお陰だ。
無論、社長は過去にも色々な経験をしてきた。ユウタはそれも分かっている。
訳あって社長の管理下に置かれたユウタは、不満はあるが、社長には敵わない。無茶な転職には履歴書を破いてまで反対するし、社長の紹介した仕事以外は基本的にNGを出す。ユウタもそうなっては身も蓋もない。
だが社長も還暦で心臓が少し悪い。だからユウタもいつまでも甘えてはいられない。社長がいなくなったら、また両親に甘えるのか?それとも一気に自立して、独り立ちするのか?それを決めるのはユウタ次第である。
とにかく、いつ何が起きても良い様に準備しておく必要はある。両親もいつまでもいるとは限らない。その辺りの覚悟はしておかねばならない。
とにかく今は病気のコントロールをしながら、しっかり社会生活を送る事が目標である。あとはタバコだ。1日一箱吸うのは構わないが、体に悪い。それを半分にするだけで、経済的な余裕も身体的負担も生まれる。
タバコを吸えないのがストレスになるのでユウタは嫌がるが、欲求のままに生きていては、病気に負けている事の証である。まずは1本でもいいから、減らしていくのが、喫煙習慣の改善策に繋がる。
躁状態に躁転しない為にも、必要な事である。あとは生活のリズムをしっかり確立する事である。薬を飲む時間のコントロール、飲み忘れに注意である。




