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プロの技

 入院する理由は人それぞれだが、双極性障害で入院するケースで最も多いのは、躁状態による暴力が伴う場合や、鬱状態で自傷行為を伴う命の危険が差し迫った状況である。

 脳の病気である精神病の多くは病気の発症理由のメカニズムが解明されておらず、どの薬がどのクランケに効くかと言うのを見極めるのはプロの精神科医でも難しい。

 だから、素人の勘や考えで病状判断をするのは絶対に避けなくてはならない。素人目で見て分かるほどの躁状態鬱状態と言うのは、薬物療法が必要である。余程の緊急時には頓服薬やセレネースと言う薬物注射が処置として行われる。

 基本的には、朝昼夕の食後と寝る前に決められた薬を飲むのだが、それは人によってマチマチである。そのさじ加減もプロの精神科医によって見極められる。24時間365日状態が悪い時に飲める頓服薬(リスペリドン)と言う水溶性の薬物もある。

 ユウタもリスペリドン内用液1mg を不安時・不穏時に服用している。ユウタは頭が混乱する時にリスペリドンを服用すると言う。ユウタは力水等と言っているが、飲まないで済むならそれに越した事はない。頓服薬はあくまで最後の砦であり、一日に飲める回数も決まっている。

 それでも駄目なら隔離に入る。ユウタも短期間ではあるが計三回隔離にぶっ込まれている。医療保護入院は6回にも及ぶ。ユウタは両親と家族の支えもあり、ルート配送の仕事を16年続けた。しかし、病魔がユウタの前に立ち塞がったのであった。

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