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双極性障害になってしまったユウタ

 俺の名前はユウタ。この物語の主人公である。

 

 精神病…。って言うと偏見があるかもしれないけど、ちょいとばかし俺もこの病気にかかってしまった。


 診断名は双極性障害(気分障害・躁鬱病)だ。躁状態とはテンションが異常にハイになる事を指し、鬱状態とは気分が異常に落ち込むローな状態の事を指す。簡単に言えば。


 双極性障害は基本的に躁と鬱を交互に繰り返すが、薬物療法等により寛解(普通)状態になれる。ユウタの場合、鬱はあったがあまり酷くなく、躁病とも言える位、放っておくと、異常にテンションが高くなる。


 単純に躁病と言っても気分がハイになるだけではない。振り返って見れば、ユウタの人生における全ての失敗は、この躁病により引き起こされたのかも知れない。


 ギャンブル、借金、女性問題、家族(父、母、元妻、子供)の事等etc.症状が酷い時はM病院の閉鎖病棟に数ヵ月入院する事もあった。躁状態がかなり悪化した時には閉鎖病棟の中でも更に隔離される独居房(俺達患者は隔離と呼んでいる)に医師の判断で入れられる。


 隔離での生活は病状が安定するまでの措置である為、並の人間なら1ヶ月以内で隔離解除となり出られる。ユウタの場合は2週間以内には出られたと記憶している。これまでに3回の隔離行きをくらったが、いずれも超短期で出られていた。それほど閉鎖病棟の中では症状が軽い方だったからなのかもしれない。


 双極性障害はしっかり薬物療法を行い睡眠をとっていれば、一般人と見分けがつかない位に寛解状態(ノーマル状態)になり、社会復帰して仕事も出来る様になる病である。


 実際閉鎖病棟に入院してみるとユウタよりも遥かに重いクランケ(患者)がいるのを見て感じたのであった。

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