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ラン・ルーシー  作者: アズ
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ルーシーVS偽ルーシー

 数秒間があって直ぐ、ルーシーの火球が偽ルーシーに向かって放たれた。偽ルーシーはその火球を剣で弾こうとした。だが、偽ルーシーにはとても違和感があった。火球なんて火のルーンの初歩的な攻撃に何の意味があるのか。即座に剣をおろしてすれすれで回避し、ルーシーが飛ばした火球が通り過ぎたあたりで偽ルーシーは偽ルーン火で生み出した火球を左手から放ちルーシーの火球にぶつけた。二つの火球がぶつかり派手に爆発が起こる。

 それを見たルーシーは嫌な顔をした。あの火球には触れたら爆発するもので、剣で弾こうものならその直後に大爆発が起こる。火球を神速で真っ二つにしようと同じだ。だが、偽ルーシーは直前で止めた。ルーシーは偽ルーシーが剣を構えたから剣を使ってくれると思ったのだが、勘がいいのかそれは見破られた。

 ルーシーは水のルーンを発動させた。水のルーンで巨大なタコを生み出し、巨大な水タコの足が複雑なうねりの動きをしながら偽ルーシーを襲った。偽ルーシーはそれを見てサンサから奪った剣を振り下ろした。だが、水という性質上物理的ダメージを水タコに与えることはなかった。

「水のクラーケン!」

 ルーシーのもう一つの大技。巨大な炎の蛇「ヨルムンガンド」とは別の水の大タコだ。

 対して偽ルーシーは偽風のルーンで空を飛び、水タコの足から逃げた。

「そのルーン……あんたも偽ルーン使いか」

 ますます気に入らない。まるで鏡の自分を見ているような気分になる。

 偽ルーシーは剣に火を宿し、タコ足をそれで斬り落とした。火は水タコの足を瞬時に気体へと変えた。

(ヴェロニカの偽のルーンより強い……)

 偽ルーシーは次々と炎の剣で巨大な水タコの足を斬り落とし、最後はタコ本体を真っ二つに斬り落とした。

 ルーシーは風のルーンを発動し黄金都市に巨大な竜巻を発生させた。その竜巻の中から微かに見える巨大な人の影。

「風のトロール」

 それを見た偽ルーシーは目を見開いた。

 それはそうだろう、風のトロールは凶暴で敵も味方も関係なくその場にいるもの全てを吸い込み風の刃で八つ裂きにする。

 偽ルーシーはその竜巻に火を放った。

 恐らく火の竜巻で風のトロールを倒そうとしたのだろう。だが、それは逆効果だった。むしろ火が足されたことでより状況は悪化した。

 偽ルーシーは必死に吸い込まれないよう全速力で突風の力で逃げようとした。

 ルーシーはサンサを拾い、一時的に瞬間移動でその場を逃げた。





「な、なんだあれは!?」

 スキンヘッドの男は突然現れた巨大な竜巻を見てそう叫びながら、なんとか吸い込まれないようパワードスーツで建物にしがみついていた。だが、奴のドローンが次々と突然現れたあの竜巻の中へと吸い込まれていく。




 別の場所では、ベルが建物の中に避難していた。

「あれはルーシーなのか!?」




 偽ルーシーはというと、巨大な炎の竜巻に吸い込まれていく寸前で、なんとか空中でもがき続けていた。だが、偽風のルーンは風のトロールに勝ることはなく、遂には偽のルーシーは負けた。吸い込まれた偽のルーシーは自分の炎に焼かれ、更に風の刃で八つ裂きにされて赤いのが一瞬見えただけで、それも風で消えていった。




 竜巻が消え、ルーシーは黄金神殿の中にいた。ルーシーはサンサを見た。意識は失っているだけで命に別状はなかった。

「サンサ、ごめん。直ぐ戻るから」

 ルーシーはそう言うと、またルーンで移動し一瞬でその場から消えた。

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