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ラン・ルーシー  作者: アズ
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戦闘開始

 一人は眼鏡チェーンがついた銀縁の眼鏡をかけ赤色の口紅、ロングの金髪、赤色のスーツに高いヒール、すらりとした細い足に豊満な胸の美女、名をカーラ。

 もう一人は精悍な顔つきに黒髪の青年。サスペンダーを装着させ槍を持っていた。

 最後の三人目は黒の紳士服にスキンヘッドの頭をし、白い髭を生やした男だった。

 四人とも年齢はバラバラ。すると、空から炎の巨人が降ってきて、神殿から遠く離れた場所に着地した。地響きと埃が巻き起こると、ロジャーはサンサ達を見てから頷き、彼は一人で巨人エリミネーターが落ちた場所へ走って向かった。

「あら、一人で行かせて良かったの?」とカーラが残った四人にそう問うと、ベルは「お前達の相手は私達だ」とそう宣言した。

「生意気な女。私と対等に戦えると思ってるみたい。だけど、その剣でなにが出来るのかしら? 言っておくけどガキだからって容赦はしないわよ」

「単なるガキかは今から教えてやるよ」

 すると、今度は大人しくしていたジャスミンの前に槍を持った青年が現れた。

「それじゃ僕の相手は君でいいかな」

「え! え、えー!?」

「それじゃ私の相手は誰になるんだ?」スキンヘッド男が言うと、シーラが前に出た。

「私が相手になる」

 そして、最後に残ったサンサの相手はそっくりルーシーとなった。

 サンサ達全員が敵を前に武器を構えた。




 そして、最初に動いたのは槍を持った青年だった。青年は涼しい顔をしながら殺意を槍の先に込めジャスミンに向かって真っ先に突っ込んできた。ジャスミンは悲鳴をあげながら逃げると、槍はジャスミンが先程いた地面に突き刺さった。直後、大爆発が起き、そこから紫色の煙が爆風と共に現れだした。

「何、あれ!?」

 ジャスミンは剣を抱えながら、爆発した地面を見て言った。

「この槍の先はね、当たるだけで爆発するんだよ。しかも、それだけじゃない。槍の先には猛毒も仕込まれてあるんだ」

「ど、毒!?」

「敵を爆発させ弱らせ、毒で徐々に苦しませながら殺していく為だよ」

「い、いやああ!」

 ジャスミンはそう言うとその場から全速力で逃げ始めた。

「おや、どこへ行くのかな」

 青年はそう言いながら逃げるジャスミンを追いかけた。

 それを見たベルが「ジャスミン!」と叫んだが、直後カーラがベルに向かってマスケット銃を向けるといきなり撃ち始めた。

 一発目は外れ、ベルは直ぐに敵に集中した。カーラは舌打ちして「外したか」と悔しがった。

「お前、その銃使い慣れていないんだろ?」

「なによ」

「当てようか。お前は普段エリミネーターに頼って戦闘はろくにしてこなかったんでしょ?」

「それがどうしたのよ。あなたのことはスタンフィールドから聞いてるのよ。あなただってちょっと前は学生だった。そんな物騒な剣なんか持って戦えるのかしら?」

「なら教えてやるよ。私は金持ちの女がやるようなダンスや歌よりこっちの方が得意だってことをね!」

 カーラは舌打ちしながら銃口をもう一度ベルに向けるが、その銃口をベルの剣が払い横にそらせると、次の一歩前に出しながら素早く次の一刀をカーラ目掛けて振り下ろし始めた。

「いやああああ!!」

 カーラが悲鳴をあげ、ベルは構わず剣を振り下ろす。

 直後、カーラの赤い血がドバっと傷口から吹き出た。

「たいしたことなかったな」

 だが、自分の血で真っ赤になったカーラの顔が突如絶望から笑みに変わった。

「私の血を浴びたわね」

「なにっ!?」

 直後、全身に麻痺が襲った。

「こ、これは……」

「はい、形勢逆転。子どもを騙すなんてちょろいものよ。これまで私が何人相手に嘘をついてきたか分かる? 皆馬鹿みたいに私の言う事を簡単に信じたわ。いい? がきんちょにも教えてあげる。大人は平気で嘘をつく。大統領になるともっと嘘が必要になる。だから女優なみの演技力が必要なの。あと、感情を見せれば相手は油断する」

「くっ……」

「く?」

「クソ女」

「……可愛くないわね」




 その頃、シーラはというと空を飛ぶドローン兵器から逃げていた。

「私が発明するのはなにも『塔』だけじゃない。兵器だって作る。マシューの槍も私が発明した武器の一つさ。人体を改造し生物兵器にすることだって」

「ようはマッドサイエンティストってことでしょ」シーラは逃げながらそう言った。

「いや違う! 全然違う。私の発明と連中を同レベルみたいに語るな。私の発明は罪深き人間のような貪欲とは違う。私には原初神復活という大義名分がある」

「どう違うんだか。それで大勢の人間を殺してきたことには変わらない」

 ドローン兵器は自動追跡でシーラを発見すると、自動で狙撃を開始した。シーラは建物などの障害物を盾にしながら移動を続けた。それには理由があった。皆にも被害が及ばないよう遠くへ離れる必要があったからだった。

「皆、どうか無事で」

 その遠くでは大きな爆発音が鳴り響いていた。

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