表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋恣イ  作者: 金沢 ラムネ
9/64

あたたかな夢

「はなび!はやくはやく!」

 誰かが私の名前を呼んでいた。

「まってよ〇〇〇ちゃん!おいてかないで!」

 小さな私も誰かの名前を呼んでいた。でも聞き取れない。

「しょうがないなぁ、はなびは。いっしょにいこう!」

 彼女が私の手を引いてくれた。

「うん!」

 小さな私はとても嬉しそうだった。

「はなびはわたしがいないとしんぱい。いもうとみたいね」

「えぇ!わ、わたしは〇〇〇ちゃんとおないどし、だから、いもうとじゃないよ!」

「じゃあ、もうすこしおとなになってくださーい」

 彼女はいたずらっ子のような笑顔をしていた。

「おとなになっても〇〇〇ちゃんと、て、つなぐもん」

 小さな私はちょっと拗ねたような顔をしていた。

「はなびはほんと、しょうがないなぁ」

 彼女の笑顔はなんだかとても暖かな気持ちになれた。記憶にない、記録にも残らない、ただの日常。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ