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恋恣イ  作者: 金沢 ラムネ
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美味しい珈琲の入れ方を知っている

「今日は月曜日、始業式」

 朝食を食べ終え、彼女は曜日を確認した。ファイルの中に入っていたプリントを確認し、彼女は持ち物を確認していく。

「ファイルとノートはカバンに入れた。あとは筆記用具に、一応電子辞書かな」

 彼女は必要になりそうなものを思い浮かべていく。一日学校にいることをシュミレーションする。

「あ、学校の人って・・・」

 彼女はなにか名簿でもないかと部屋を探す。

「これは・・・」

 彼女が見つけたのは二冊のノートだった。学校の見取り図や説明が書かれたもの、教員や昨年クラスが一緒であったと思われる人間の写真とその説明が書かれたノート、それぞれ一冊ずつ。

 彼女はもう一度確認を行い、時計を確認した。家を出るまであと三十分ほどあった。少し考えた末に彼女は立ち上がり、お湯を沸かした。すぐ目に付くところに珈琲豆の粉が置いてあったのを見つけた。ドリッパーを準備し、珈琲粉を慣れた手つきで入れ、お湯を少しずつ流しいれた。最初に粉全体を湿らせるのがコツだ。


 どうしてか、この珈琲を誰かに淹れてあげたい気持ちになった。まだ肌寒い季節ということもあり、人肌恋しいのだろうか。

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