6話「デートの日」
神田くんと付き合うようになってから、デートの日は全部能力に頼って決めた。
日にち、時間、場所全て。
でもある日・・・
「今日もいい天気だな」
「そうだね、まさにデート日和って感じ」
「何かいつもデートする時天気いいし混んでないよな~日頃の行いがいいからかな?」
流石にこんな毎回天気が良くてしかも混んでないのはおかしいよね。と思った。
私はどうするか迷った挙句、
「あのね神田くん。話さなきゃいけないことがあるんだ。」
「何?どうしたの?」
「あのね、信じれないかもしれないんだけど・・・」
私は神田くんに能力のことを正直に話した。
「そんなことってあるんだ」
「ごめんね、ずっと黙ってて。でもこんな話信じられないよね」
「いや、俺は信じるよ」
「え?」
「彼女のこと信じない彼氏なんている?」
「ありがとう、実はちょっと不安だったんだよね」
「そんなに俺の事信用してないの?(笑)」
「違うの、そうじゃなくてね。小6の時に雪菜と静香に話したんだけど信じてもらえなくて。まあでもそれが普通の反応なんだけどね。」
「まあ、小学生だったらそういうこともあるって。でも俺高校生だよ?それにわざわざそんな嘘つかないでしょ」
「確かに、そうだよね」
神田くんは言ったときは驚いた顔をしていたが、疑うことなく信じてくれた。
「まあでもその能力のおかげで天気良いしいつも混んでる所が混んでないからなんかいいよね」
「そうだね、いつもそのことあの2人に話したら凄く羨ましがられるんだ~」
「そりゃそうでしょ」
私たちはそんな会話をしながら残りのデート時間を楽しんだ。