第3話-2 奈々子さんと強盗
前回までは文字をきつきつに詰め込んで申し訳ありませんでした。他作品様を読ませて頂いたところ、皆さん凄く読みやすかったです。空白をしっかりとって、読者を飽きさせないような配置に驚きました。
何度も言いますが、前回まで申し訳ありませんでした。
ゲームをし過ぎてテスト勉強を全くしていないです。
最近のスマホゲームは凄い! 特に画質が素晴らしい。
……。すみません、終わりがみ見えないのでこの辺にしておきます。
ではでは第3話-2をどぞ。
「……ってことがあってね?」
『へぇ、なかなか面白いクラスじゃない?』
「私はそう思ってるんだけど、かなりうるさいからなぁ…。勉強熱心な人にとっては邪魔かもしれない」
『そう?』
放課後、私は家に帰って義母である奈々子さんと電話で話していた。私は部活動に入ってはいるのだが、今日は顧問の事情により、なかった。
そんなわけで、6限目が終わったら家まで直帰できたのだ。
「で、奈々子さん、用があるから電話してきたんだよね?」
『あ、そうそう危うく本来の目的を忘れるところだったわ!』
あはは、と笑っている声がこちらまで聞こえてきた。
『まあ、用ってことでもないんだけど、ただ私が、今日は帰れないっていうことだけだから』
「え、それって今日は私、家に1人きりってことですか!?」
驚いてつい敬語になってしまった。いけないいけない、私と奈々子さんが家族になった時の誓いを忘れたか。
『ごめんねぇ~、亜依ちゃん。残業入っちゃってね。明後日には提出しないといけないからしょうがないのよ。ごめんねぇ』
すこぶる彼女を不安にしてしまっているようだが、
「大丈夫です! 私ももうじゃありませんから!!」
それなら安心して大丈夫ね? 、と言って奈々子さんとの通話を終了した。
(……。だ、大丈夫よ、亜依。私はやればできる子だから)
……と自分に言い聞かせながら、夕飯は何にしようか悩んでいると、不意にインターホンが鳴った。
「!」
びっくりして手に持っていたコップを落としてしまった。幸い、コップはプラスチック製なので割れることはなかった。
(こんな時間に一体誰!?)
時計を見ると19:00をまわっていた。
その時、私の脳裏をよぎったのは数少ない。
(美豊、先生、それとも編入生?)
まず、編入生という線はないだろう。私の家を知らないはずだし、第一、彼らが私の家を訪れるほどの仲でもない。
となると、美豊になるが……
『今日は直帰してちょっくらメイトまで』
と言って足早に「アニメイトォォ!!!」と叫びながら帰っていった。
美豊の可能性も低い。
最後は先生だが……。
恐る恐る通話ボタンを押す。
「は、はい。どちら様でしょうか?」
画面の先にいたのは、茶色いセーターで身をくるみ、ウエスタンハットらしきものをかぶっている。深く被りすぎて顔が見えない。
(怪しいな~)
『ん? 君はこの家の人か?』
「! はい、そうですけど…」
『……あ、そうか。それでお母さんはいるかな?』
「…お母さんって、奈々子さんのことですか?」
『そ、そうそう!ナナコさん!今いるかな?』
「い、いないですけど……」
『そっか、あ、じゃあ僕はナナコさんに荷物を渡したいから入れてもらっていいかな?』
(誰だろう?)
インターホンの男は確実に奈々子さんの友達ではない。それは言い切れる。なぜなら言動がおかしいからだ。
まず、男は奈々子さんのことを「お母さん」と言った。お母さんと言えばお母さんだが、私から見た奈々子さんは"義母"である。男の口調からして、かなりの高確率で奈々子さんと会っているようだし、そんなに会っているのなら義母のことを知っていてもおかしくない。
2つ目に、単純に反応が遅いことだ。私の返答のたびに詰まっている。
3つ目に、男は奈々子さんの名前を知らなかった。そんなに会っているのであれば名前を忘れることなどまずない。
このことから考えられることは、
(この人、強盗だ……!)
どうでしたでしょうか。今回は新しく[奈々子さん]という人物がでてきました。
この人は亜依の義母にあたる人物です。
かなり序盤で死を迎えそうですが、そんな事はさせません! 俺が守るぜ!!
最後に、誠に勝手ながらアニメイト様の店名を使わせてもらいました。今後も使わせていただくかも知れませんが、よろしくお願いいたします。
次回投稿予定日は、2018/10/18 19:00からです。