第3話-1 関係と喧嘩
ここでは、夢階と天使の喧嘩がメインとなっております。特に大きなイベントでもないので、最初のコメディ(?)回となっております。
僕も執筆中に思いました、「あんま、タイトルと関係ないな…」と……。
ですが、頑張って書いたので、温かく見守ってほしいと思っております。
「おります」ばっかでごめんなさい。
それでは、第3話-1をどぞ!!
「今日から編入した、夢階 明日魔です!よろしくお願いいたします!…それとさっきはご迷惑おかけしてすみませんでした!」
元気な声が教室中に響き渡った。先生は少し汗をかいている。おそらく問題を起こしてしょうがなく編入してきた生徒なんだろう。
「夢階くんは前の学校での生活に慣れてしまっていたようで、間違ってしまっただけですので、あまり彼を攻めないように」
「…」
一同皆黙っている。慣れてしまったことはしょうがない、だが、そのせいで学校の評判を落としてしまったのは確かだ。
ウチの学校は他の学校よりいいと私はおもっている。他の皆も同じであろう。
校長先生の話は短いし、運動会・校内合唱コンクールなどは生徒会が全生徒を交えた多数決で決める。漫画・ゲーム・通話機器の持ち込みOK。等々…かなり校則はユルい。
新しい校則を作りたければ生徒会を通じて許可願いを先生方に提出し、了承を得られれば来月から新しい校則として介入させる事ができる。
そんなわけで私達はこの学校が好きだ。
ペコ、と彼は一礼して、先生か指した席を目指し、歩いていった。
キーンコーンカーンコーン。長い朝のHRの終わりを告げる鐘が鳴り、「ふぅ、終わったー」的な雰囲気になり始めようとしていたその時……
「アッ!おいテメェ!!」
いきなり叫んだ編入生、もとい夢階に皆の視線が集まる。
叫んだ夢階の視線の先にはもう1人の編入生がいた。
「オイコラ、マトラ!お前俺置いて先に行きやがって……!」
会話相手(かなりイラついていて夢階を睨んでいる)の名前は天使 磨寅。 夢階よりも4時間程度早く学校に姿を現した編入生である。
「置いていくのは当然でしょう!あんたが遅れんのがいけないんだから!!」
「「「「「「!!!」」」」」」
クラス中が驚いた。なにせ彼女は今日の朝から人と話している姿を見た者はいないからだ。
てっきりいじめが原因で編入してきた俗にいう"ぼっち"なのかと過信していたが、どうやら違うようだ。
「私があなたを呼びに家に行って得することなんて1つもないわ! 大体、私が待っていただけありがたいと思いなさい!」
「ああ!? テメぇブスの癖に調子こいてんじゃねぇーぞ!?」
ブチッ、と天使の中で何かが切れる音がした。
「よく言えたよな! ブスのく…」
瞬間、目にも止まらぬ速さで彼女の鉄拳が彼の右頬を飛ばした。
「フグッ!?」
ドスッ、と大きな音を立て、彼は床に倒れた。
「ち、ちょっと君たち!? その辺で終わり!! 落ち着いて!!」
さすがに危ないと思った先生が仲裁に入った。だが、天使は感情が収まりきれないのかずっと、
「フ~~~!!!!!」
唸っている。
「テメェこそ、バカの癖によく他人をブスだとか言えたな、糞野郎……!! 次はねぇーぞ!!」
ふん、と鼻をならし自分の席に着いた。
その時のことが衝撃過ぎて、今日1日の記憶は全くない。
気づけば放課後であった。
次回から物語は大きく動きます。今回つまらなかったな~って思った人は次回を待っていてください! おもしろかったな~って思った人、次回もよろしくお願いいたします。
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次回の投稿予定日は2018/10/11 19:00頃です!!