第2話 窓と編入生
3回目にして前書きに書くことなくなった、どうも朝空です。つまらない話しか出ない……。
でもでも、私のつまらない話を聞いてくれ!! 最近[Simeji]というアプリを使ってキーボードを変えました。私の今のキーボード画面は、某ラノベ文庫のVRMMOに登場するツンデレスナイパーです。
……つまんなくてごめんなさい。
それでは、第2話をどぞー!!
「ハア、ハア…!」
今の時刻は正午前後。とある住宅街に住む1人の男子中学生が、息を切らしながら道路を走りぬけている。
(なんでこの世界の学校の登校時間が朝何だよ…!マトラは先にいっちまうし…)
心の中で愚痴を吐いていると、気づけば学校までの直線距離はそう遠くはなかった。ざっと200mである。
(この世界は翼とか魔装も禁止されてるから不便すぎるわ!)
やっとのことで校門前に着いた。
「翼は禁止されても、跳躍の能力は禁止されてねぇよな…!」
瞬間…彼は校舎の屋上に届きそうなくらい高く飛び、ある教室の窓に飛びこんだ。
「ふぅ~、セーフ…!」
安堵の声を漏らしていると、足を踏み外し、棚から頭を打ち、床に倒れた。
ふと視線に気づいた。振り向くと、この空間にいる全ての人々が、こちらを見ていた。
(な、なんだよ。揃いも揃ってこっち見てきやがって)
「なかなか変なヤツもいるなぁ。ウチの学校。しかも以外と顔は悪くねえな。なあ、どう思う?亜…」
亜依は自分の席にはいなかった。
「え…?」
これには美豊もたまげた。たった今話していた友達が忽然といなくなってしまったのだから。当然の反応である。
「大丈夫ですか?」
「!」
咄嗟に亜依の声がする方を向いた。
なんてことだろうか、いきなり窓から現れた者に手をさしだしている。
(亜依…。…………………………なんて優しいんだ!初対面、しかも男子を心配するなんてやっぱ亜依神…!尊い…!)
だが、美豊と反して、窓から現れた男子はそういう反応ではなかった。
「……ありがとうございます」
言葉で礼を言っているものの、顔はそっぽを向いて亜依を見ようとしない。
「あ、えっと、その…。ほ、保健室とか行きますか?」
「? あのすんませんが、ホケンシツってなんです…」
彼が話している途中、教室のドアが開き先生が、入ってきた。
先生は冷静にこう告げた。
「君が今日編入予定の夢階 明日魔くんだね?今さっき、地域住民から苦情があったよ。『昼間からウチの学校の制服を着た男子生徒が、住宅街を走り回っている。学校側はどういう教育をしているんだ』と…」
先生は話した。学校は保護者と生徒、そして地域からの信頼で成り立っているんだ、と。
クラス中の全てが一気に凍りつく。うちの担任は、怒ると火山の噴火のように怖いことを知っているからだ。かくいう例の男子生徒も場の空気に気づいたのか、黙っている。
「あの、いや、前までいた学校は昼登校で…!」
「わかったわかった。ちょっと校長室まできてもらうよ。そこで全て話してもらうから、心配することなんてないよ?」
「いや、ちょ、ちょっと、ああ、なんかお腹痛くなってきたな、しょうがない今日は早退しよう!ということでサヨウナラ(棒読み)」
また窓から逃げようとする窓男を先生は逃さなかった。
「はい、校長室に行くだけだからねえ~。お腹痛くても口はひらくよねえ~」
ガシッ、バッ、ズズズズ、といった感じで、窓の枠に捕まっている窓男を引き剥がし、そのまま首根っこをつかんで校長室に引きづられながら去っていくのを私達は見ていた。
どうでしたでしょうか、今回の話は私の友人の実体験を元にして作りました。自分的にはかなり再現出来てたと思います。
これからも友人の実体験を元にした話が増えると思いますが、 よろしくお願いします!