第9話 説教と転移
お久しぶりです!
長らく、長らくお待たせいたしました!
隔週連載といっていたのに、もう1ヶ月以上お待たせして、申し訳ありませんでした。
今話より、「隔週連載」を継続していきたいと思います!
ではでは、第9話をどぞ!!
「……死にたいの?」
「……すみません………」
魔界の辺鄙な家に俺ことアスマはマトラに人界でいう、"説教"を受けている。
「……密かに観察しなきゃいけないのにわざわざ自分から顔出しに行く……?」
「……すみません」
「あんたは一回魔界に戻って教育を受けた方がいいわね……」
話が解らない者に説明すると、俺は放課後監視対象である牧野亜依を追跡していた。その道中でガラの悪い若者が牧野を路地裏に連れていく。勿論俺も追跡。さすがに彼女の身が危ないと思い、飛び出した。
_____ということである。
「……お願いいたします、ガッコだけはやめてください……」
ガッコとは人界でいう学校だ。
ガッコには恐ろしい教官がおり、彼の前では誰も言い訳できない。ただ一人、魔界神王を除いては。
前にガッコ内を走り回った生徒がいたらしい。その生徒は遅刻して急いで教室に向かっていた。その道中、教官に見つかり体罰と呼ばれる教育を受けたという。蹴りを顔面3発、腹5発、座学8時間。ホントに酷い。
______それ以降その生徒は無言でガッコ生活を送っていたという。
「……クローズアップ、オープンオブヘル インストラクター」
「いやぁぁぁぁぁぁ~!!!!」
ガッコで習ったであろう謎の術式を言い放った。
その瞬間、視界が渦巻くように歪んだ。
ふわりと浮く感覚を残して、俺は魔界に落ちていった。
「……オワッ!?」
突然現れた床に俺は顔を打ち付けた。
「ッ~~~~!!!!」
痛みが落ち着いてきたので、辺りを見回す。
「……どこだ、ここ……?」
見知らぬ場所に転移してしまったらしいが、あの術式はおそらく教官の近くに転移するとマトラは言っていた(と思う)。
「……こんなとこに教官がいるのかね?」
床や壁、天井は黒いプラスチックで出来ている(強度は確実にプラスチックより高いが)。
そこには小さな線上のくぼみがいくつも見られる。そのくぼみには、赤い光を放つ一本の線が引いてある。
云うならば"戦艦"を思わせる通路のような感じだ。
「……なんだ? この音」
何か話しているのか、話し声のような声が聞こえた。
暗い通路を声のほうへ歩いて行く。
「ここか……」
少し歩いたところで、部屋を見つけた。どうやら発声源はこの部屋のようだ。
ドアを開ける。
中の雰囲気はさほど通路と変わりはない。
バレて怒られるのは嫌なので、そっと入る。中腰になって部屋の奥へと進んでいく。
ふと、見えた光景は……。
「……教官?」
そこには、悪魔が沢山いた。
沢山といっても、10人程度だが。
何かのクリスタルを中心に囲むように椅子が設置されている。
「……ではこれより、第59回魔界会議を行う!!」
「!?」
図太い男の声が、部屋中に響いた。
PUBGって知ってます? 面白いですよね。最近は「荒◯行動」とか「荒野バトルロワイヤル◯動」とかあって、2018年はまさにパクリゲーの年でした。2019になってから、なんか敵強くなってない? と疑問に思いますが、それは多分自分が弱くなっているだけなのでしょう。