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憧れの天才科学少女は色々やる!

憧れの天才科学少女は髪がお気に入りのようです

作者: ゆいらしい

全然、科学関係無い上に推理もしません。


恋愛に入る前の

鈍感少女とヘタレ男子の友情コメディです。



俺、高橋光太郎は科学部に入部してから気になったことがある。


「先輩、先輩の髪はなんなんですか?」


そう、俺の憧れの人である峰川皐月の髪型は高校生にして“縦ロール”それもツインテールに結って…更に言うなら、無駄に大きなリボンを付けた……ものである。

また、リボンは先輩の栗色に合う可愛らしい赤色。


女子高生の髪型じゃねーよ!


「む。オシャレじゃないか。」


彼女は、その髪型をオシャレだと表現する。


「普通さー、科学者って言うのは

ずっと研究所に籠りまくって


世間のことは何も知りませーん

流行?は?それ研究に関係あんの?


ってやるのが普通じゃないのか?」


そういうと彼女は俺を哀れんだ目で見た。


「君の視野はなんて狭いんだ…

確かにそういう奴もいるかもしれないが、君はニュースを見てないのか?」


最近、お化粧をばっちりときめた女の学者が会見に出たばかりだろう?


(……それって、ス◯ッフ細胞の……(・・;))



「と、それはいいとして……

君は私の髪を見て何も思わないのか?」


顔を赤らめながら拗ねた顔をして、

俺をじーっと見つめる先輩


「せ、先輩……///」


えっと、先輩は俺の憧れの人であるから勿論俺は先輩に好意がある。

好意はあるにしても、俺は今まで勉強しかしてこなかった、自分で言うのもなんだけど青くさい餓鬼でして……いきなりそのような展開に入られるとこちらの心の準備ってものもあるわけでして、……だからといってこの状況が嫌というわけでは無い、いや、むしろ好ましいのです。ととととと、と、とにかく俺も男なら何か言わなきゃというのは重々承知してるからして…そうそう本題の先輩の髪ですか?いや、髪に関して色々と言ってはきましたがどんな髪型でも先輩が先輩ならなんでもいいや。というか、先輩が好きなので……って何考えてるんだ俺は!!


もはや混乱した頭ではもう何もわからない……


「いいか、髪というのは基本的にタンパク質で出来ている。」


髪はタンパク質で出来てるが故に熱に弱い……あぁ、いや今回そのうんちくは置いといてだな……


「そんな熱に弱い髪にパーマをかけても尚この美しさを保っているのだぞ、私は!」


先輩は珍しく大きな声を出した。

カエルの解剖シーンを見ても、

生々しい人体の一部を見ても叫ばない、あの先輩が、だ…


そんなくだらない理由で…


「くだらくないぞ、光太郎君!

いや、まずは触ってみるのだ。物事まずは触れて確かめる。さすれば、私のこの髪の美しさがわかるだろう。そう、触って確かめる。


これが、研究の一歩だ!」


と、ドヤ顔で言われた。


本当なら呆れる部分ではあるが


(どうする、どうする俺!)


俺は超焦っていた。


これは先輩の髪を合法的に触れるチャンスであって…いや、こんな簡単に良いのか?先輩は男に髪を触らせる意味をよくわかっているのか。男が女の髪を触るのは神聖な行為。なんともけしからん程エロい行為なんだぞ!いやいや、俺も男だ。ここで決めなくてはいつ決める?だって、こんな柔らかそうな髪だぞ。これを逃して次の機会はあるのか否か。いや待て。よく考えろ、俺。先輩は、とても幼く見える。そう、小学生のように!なら、俺が髪を触っても、その光景は仲の良い兄弟が戯れているだけのことにも見える。そこにエロさを感じる奴はいないだろう。そう俺と先輩の間ではこの神聖な行為はエロくない行為であり、触ってもおかしくはないことなのだ!……っておかしいよ、俺は先輩のことを妹として見てるんでなくてれっきとした女性と見て、……しまった、そう考えるとやはりエロ過ぎて俺には触れない…でも、でも…






……結局触ったかどうかは謎。












天才科学少女こと峰川皐月ちゃんが髪を触らせる深い理由は無いです。


髪をタンパク質の結晶と、

まぁ科学的に考えて好んでいます。


光太郎君は、既に妄想で皐月ちゃんを

「好き」と明言してますが、それは無自覚・無意識的に思ったことです。

理性のある時はまだ単なる「憧れ」です。


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