プロローグ/1話
閑話:ユニークスキル【神力錬成】の詳細とステータス
項目内容
スキル名【神力錬成】
効果**『魔力』を、任意の値だけ即座に『信仰』**へ変換する。
変換比率魔力 1,000→ 信仰 1
信仰その値は、同数の熱心な信者が捧げる祈りの総量と同じ効果を持つ。
信仰の分類と神への影響
熱心な信者神の存在を確固たるものにし、神の力が安定して行使される土台となる。
狂信者個人の理想や解釈を当てはめるため、神のあり方や属性を徐々に歪める影響力を持つ。
信奉者神の権威と影響力を拡大させ、神格の到達範囲を広げる。
殉教者ありのままとして認識するため、神に不可逆的な影響を与え、神に新たな権能や制約を付与するほどの強大な影響力を持つ。
特徴変換に時間的制約はない。信者の数に依存せず、魔力さえあればいくらでも増大可能。また、生成した『信仰』の一部を任意で操作し、魔力のように空気中や空間に拡散・移動させることが可能。
「お前ほどの魔力量は、聖職者には不要だ。教団の教えに反する異端者め」
教団長の声は冷徹だった。カインは二十歳にして、既に無限に近い魔力を持つ異端児。通常の神官や神様は、信者の祈りを集めて**『信仰』**ステータスを上げ、その値に応じて神聖魔法の威力を得る。カインの魔力は、その教団の常識を根底から覆すものだった。
彼は追放状を受け取り、王都の門を出た。人気のない森の中で、カインは誰にも見えない隠しステータス画面を開いた。
ステータス値
魔力∞ (無限)
信仰0
所有権能なし
「信者がいない?構わない。俺には、その数十倍の信仰を瞬時に作り出す魔力がある」
カインは深呼吸をし、スキルを起動させた。
「【神力錬成】、起動」
その瞬間、体内の無限の魔力が猛烈な勢いで吸い上げられていく。それは、神官が数年かけて集める信仰の総量に匹敵する魔力消費量だったが、カインの魔力は一瞬たりとも減衰しない。
[システム:魔力 5,000,000 を消費しました。信仰 5,000 を獲得しました。] [システム:信仰が 100,000 を超えました。権能『聖域展開』を解放しました。]
カインは変換を止めなかった。彼は知っている。このシステムで得た**『信仰』は、実際に100万人の熱心な信者が熱烈に彼を信じているのと全く同じ効果を持つことを。それは、彼の神聖魔法を教団長の数十倍の威力に変え、さらには神にしか許されないはずの『権能』**すらも、一定値に達することで強制的に解放してしまう。
路地裏の片隅で、カインは数十億の魔力を消費し、『信仰』を100万まで積み上げた。
「教団長。貴方が数十年の布教で得た『信仰』の全てを、俺はたった数分で凌駕した」
カインは変換を止め、手を掲げた。
「次は、拡散だ。この森一帯、半径10キロ圏内の空間を『聖域化』する」
[システム:生成された『信仰』から 10,000 を消費します。] [システム:任意操作により、消費分を信仰エネルギーとして半径10キロ圏内の空気中、及び空間全体に拡散・移動させます。]
その瞬間、カインの周りに満ちた聖なる力が、波紋のように周囲の森へと勢いよく広がり始めた。それは魔力とは異なる、純粋な**『信仰』の波動**だ。木の葉や草花が、一瞬、金色に輝きを増し、森全体が神々しい静寂に包まれた。
彼は空を見上げた。今や彼の周りには、魔力から錬成され、任意に操作され空気中や空間に満ちた信者の祈りと全く同じ聖なる力が満ちていた。カインは、神々の支配から逃れた世界を、自身の魔力と信仰で、陰から書き換えていく決意を固めた。
[FIN]
『追放された神官、無限魔力で信仰ステータスを錬成する ~信者ゼロでも聖なる力を稼ぎ、世界を陰から支配します~』
あらすじ
神に仕えるはずの神官カインは、「魔力値が高すぎる」という理由で教団から追放された。彼の魔力は無限に湧き出す泉のようだったからだ。
世間から見れば役立たずの烙印を押されたカインだが、彼には誰にも知られていないユニークスキルがあった。それが、【神力錬成】。このスキルは、「魔力」をコストとして、『信仰』に即座に変換し、増大させる。この『信仰』の値は、数多の熱心な信者が捧げる祈りの量と同じ効果を持つ。
さらに、生成された『信仰』は、任意に操作し、魔力のように空気中や空間に浸透・拡散させることができ、指定範囲の法則を上書きできる。
「信者など不要。俺の無限の魔力こそが、神々を超える唯一の信仰源だ。」
追放されたカインは、無限の魔力と空気中に満ちる信仰エネルギーを使い、世界を陰から支配する力を手に入れる。




