「焔の審判 ―灰に宿る灯―」
前回の続き
「封印の階 ―導かれし者たち―」
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続き(冒頭):
階段は、思いのほか深く続いていた。
足音だけが響く闇の中、焔の剣がかすかな灯をともしている。明煉を先頭に、四人はゆっくりと地の底へと進んだ。
「……空気が変わった」
遜大が周囲を見回す。温度が上がり、息をするたびにかすかに焦げた硫黄の匂いが混じる。だがそれは不快というより、むしろ懐かしいような感覚だった。
「ここは……生きている」
燈火が小さく呟く。
その言葉に応えるように、階段の先にほのかな赤い光が見え始めた。
やがて四人が辿り着いたのは、巨大な地下聖堂のような空間だった。
天井は見えず、壁には焔の巫女たちを描いた古代の壁画。中央には円形の台座と、そこに浮かぶ一振りの剣――
いや、“焔”そのものだった。
炎の形を成したそれは、まるで意志を持つようにゆらめいている。
近づく明煉に反応し、焔は一瞬、彼の剣と共鳴するように波打った。
「これは……“本源の焔”……?」
柊が呟く。しかしその瞬間――
空間全体が振動し、焔の前に影が現れた。
「来たか……かつて“巫女たち”を討った者の末裔よ」
現れたのは、灰に包まれた黒衣の男。その背後に、歪んだ炎の化身たちが蠢く。
「“焔の意思”を継ぐに相応しいか――試させてもらおう」
再び焔が吠える。
だが今度は、戦うためではなく、導くために。
そして、明煉は剣を構えた。
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次回も楽しみに




