出発点
京山理愛、それは俺の姉であり過去に大罪を犯したとして殺され、誰もが知っていて、教科書にも載る人物である、そしてなぜか弟の俺も危険だからと監獄に入れられている、俺の姉が何をやったのかは看守に聞いた、反乱を起こしたらしい、それで俺も反乱因子を継いでそうだから、と牢屋行きだそうだ ドンドンとドアの向こうから看守がやってきた 「おい、飯の時間だ!」 「また臭い飯ですか?」「…」 毎回看守は飯の時間とだけ言ってそれ以外は何も話さない、舐められない様にしてるんだろう 看守が出ていった、 飯、食うか、 それ以外に食べるものがないので仕方ない、これが食えなきゃ生きていけない そうして夜になる、俺は刑務作業はしなくていいその代わり常にでかい鎖に左手と両足が繋がれて、一歩も動けない、飯を食うときは右手だ 毎日これの繰り返し、これから日光もみることなく、綺麗な景色も見ず、誰とも話さず、一歩も動かずに死ぬのだろうか「そんなの、あんまりだろ…」それは牢屋で5年間を過ごして、初めて俺が脱獄の決意を固めた瞬間であった、「ここを出よう」 「その願い、叶えてやる」 え? その瞬間ドカーンと地面が揺れるほどの爆音が響き渡る、その音と共に鉄格子の外に女が見える、看守じゃない 「助けに来たぞ理愛の弟、京山雅」「誰だ!なぜ俺と姉の名前を知っている!」「詳しい話は後だ」といい持っている日本刀で俺は繋がれている鎖から解き放なたれた 「行くぞ、ついてこい」「わかった信用していいんだな?」「もちろんだ」鎖からだけじゃなく、この監獄からも出られるかもしれないという期待を込めて俺は走り出した 「ねぇ 遅いよ もう少し早く走って」 「しょうがないだろ、走った、というか動くのも久しぶりなんだから」でも俺が遅くても大丈夫な気がする、さっきから看守に会っても、手こずる様子もなく瞬殺していく、看守だって弱くはない、それほどまでにこの女が強い、「そろそろ出口よ」「ああ、やっとか」やっと、やっと外に出れる 青空が見える、日光を浴びれる、そんな当たり前のはずの事が俺を突き動かした 「出るよ!」その瞬間、光に包まれた、眩しい、そう思ったのはいつぶりかだろうか たが俺らを出迎えるのは光だけじゃなかった、 「こんなに速く動いたのになんでこんなに兵が来てるのかしらね」俺が遅かったとは言え爆音からここに来るまで10分もない、壁を壊しながら最短できたからだ、なのになぜ、「理愛の弟、そいつは超危険人物だからななにかあればすぐ大量の兵が来られるようにしてあるんだ」と150人は居るであろう奴らのリーダーらしき人が言う、「理愛は恐ろしく強かった、最強の能力を持っていた、能力は家族で似る事がある、だから弟の方も最強になり、反乱を起こす可能性があったということだ」能力? なんだそれは、俺の疑問を読み取ったのか隣の女が言う「能力ってゆうのは簡単に言うと自分にしかない武器の事よ、その武器でみんな戦うの」「じゃあお前の能力であいつらを倒せるのか?」「勝てるわ」 その言葉と同時に戦闘開始した リーダー以外の奴ら全員が一斉に襲ってきた、これはマズイんじゃないか? そう思ったが結果は圧倒的だった 全員を斬り伏せて 立っているのは、俺と女とさっきのリーダーだけ「ほう、流石に強いな」奴は驚いた様子だった 「私もあの時よりは弱くなってるわ、けど」そう言って両者戦闘態勢に入る「あなたに勝つ事は出来る」その瞬間女が消えた、あのリーダーも消えた だが代わりに轟音が響く、二人が現れた時には決着がついていた「結構強くなってるわね」立ってるのは俺と女だけになった 「さあ行くわよ」こいつは強い、そして俺を監獄から出してくれた、信用しよう、俺の為にここまでしてくれた彼女を 「そういえばまだ名乗ってなかったわね、私の名前は高橋凛花、よろしくね」「あぁよろしく」これから頑張るか、こうして京山雅は齢18にして第二の人生を始める事になる