7月7日 金曜日 七夕の日
今日は7月7日、そう七夕です。出勤する時も、隣の保育員や近所の小学校に短冊が飾られているのが見えました。私も子供のころには願いを込めて短冊を吊るしたものです。何十年たっても変わらない伝統行事ですね。こういうのはずっと残っていってほしいです。
午前中、敷地内の掃き掃除をしていると、隣の保育園から七夕の歌が聞こえてきました。子供達の声が聞こえると言うのは、実にいいものですねぇ。
七夕の歌の歌詞の中で、『のきばに揺れる』と言う歌詞がありますが、漢字にすると『軒端』つまり、家の軒先に七夕を飾っている様子を表しているそうですね。『金銀砂子』は金箔や銀箔を砂のように細かくして短冊などに付けることで、天の川を現しているそうです。『五色の短冊』も、何気ない菓子として流していましたが、この五色と言うのは、中国の五行説からくる5色で、緑、赤、黄、白、黒のことを差し、それぞれ、木、火、土、金、水といった万物を現しているとされます。
子供のころは、そんなこと考えもせずに、各々好きな色の短冊に願い事を書いたものですが、こうやって物事の歴史を紐解いていくと、けっこう楽しくて新しい発見にあふれていますね。
子供達が健やかに成長していくことを、心から願うばかりです。
「山盛さん。七夕のお願いは何にするんですか?」
退勤間際、新垣さんが警備室に来て聞いてこられたので、
「そうですねぇ。世界平和ですかねぇ。」
私としては真剣に答えたつもりでしたが、
「山盛さん。おもしろ~い!」
と、笑われてしまいました。いや、けっこう本気ですよ。世界各国で起きている戦争が、一日も早く集結してくれることを願います。今夜は雲一つない空ですので、きっと織姫さんと彦星くんも楽しい夜を過ごすことでしょう。
最終巡回が終わって、着替えて帰ろうとした時、携帯にメッセージが届きました。中町さんからです。
『七夕の願い事、考えました?』
さてさて、どうしたものでしょう。少し思案して、私は返信しました。
「世界平和(笑) それよりも、私の織姫様は何処にいらっしゃるんでしょうか???」
中町さんからは、笑顔の顔文字だけ返信されるのでした。
警備日誌 07月07日 金曜日 晴れ
本日青天のため、天の川での逢瀬に問題はなし。
その他、異常なし。