6月22日 木曜日 第3回防災訓練打ち合わせ
明け方から降り始めた雨は、出勤するころにはしっかりとした雨脚になりました。風がほとんどないのでまだありがたいことですが。
「おはようございます。あれ、どうされたんですか?」
出社した浜崎所長が右手首に包帯をされていたのでおうかがいすると、
「いや、お恥ずかしい。先日の雨の日に、風で傘を持っていかれたでしょう。あの時に捻っちゃったみたいで。捻挫だそうです。」
そういって苦笑いされていました。
「ちょっとお待ちくださいね。」
私は回収した傘を片手に、警備室を出て浜崎所長のところへ移動しました。
「実は、あの日の帰り間際に、所長の傘が舞い戻ってきたので保管しておりました。」
「ええっ?」
さすがに浜崎所長も驚いた声をあげられました。それはそうでしょう。大空高く舞い上がっていった自分の傘が、夕方になって戻ってくるなんて誰が予想できるでしょうか。
「少し傷がついてしまっていますが、骨には異常なく普通に使えますよ。」
「ありがとうございます。」
「お大事にしてください。」
傘をお渡しすると、浜崎所長はお礼をおっしゃって建物へ入って行かれました。病院に行っていたのでお休みだったのかもしれませんね。24本骨の傘は、丈夫ですが風にあおられた時は気を付けなければいけないことを学びました。
FRWの作業員さんが設置してくれた工事シートのおかげで、備品倉庫内の雨漏りはだいぶ緩和されましたね。昨日のように水かきして出さなければいけないような水の侵入はなかったようです。シートの隙間を縫って入ってくる雨水をふき取るだけですし、落下地点にはあらかじめバケツを置いておいたので、処置も簡単でした。
点検を終えるころに、平尾副所長と八木沢様がお見えになりました。明日の防災訓練の最終打ち合わせです。シナリオは完成しているので、調整と細かい確認をしました。明日は訓練対応で、小寺部長と中町隊長、そして荒井さんも来てくれることになっています。
「内容の濃いシナリオで感心しました。今回の訓練は実に実のあるものになりそうです。」
「どうぞよろしくお願いいたします。」
お二人はそういって戻られました。私はさっそく入構申請を済ませ、明日の訓練に備えることにしました。せめてもの願いは、この雨がやんでくれることなんですが、明日の天気予報は曇りのち雨、降水確率40%という微妙なものになっております。はぁ。。。
警備日誌 06月22日 木曜日 雨
第3回の防災訓練打ち合わせを実施。(別紙)
備品倉庫の雨漏りは、工事シートで養生したため軽微。
ほか、異常なし。
第2回防災訓練打ち合わせ議事録
・参加者 関東ガス 平尾副所長、八木沢様
関東SS 山盛
1、防災訓練の内容について
・シナリオの最終調整。
・参加人数は不在者を除く東都ガス社員様12名。
2、関東SSの入構者について
・現場確認で小寺部長、訓練補助で中町、荒井が入構予定。
以上